コロナ禍ならではのロングヒット?! 平井大の普遍的なラブソング 〈Billboard JAPAN〉|AERA dot. (アエラドット)

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コロナ禍ならではのロングヒット?! 平井大の普遍的なラブソング

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コロナ禍ならではのロングヒット?! 平井大の普遍的なラブソング

コロナ禍ならではのロングヒット?! 平井大の普遍的なラブソング

 2020年9月に配信リリースされた平井大の「Stand by me, Stand by you.」がヒットし続けている(【表1】。今週のHot100で20位を記録しており、19週連続でトップ100をキープ、そのうち14週で20位以内と非常に好調なチャートアクションを見せている。

 この「Stand by me, Stand by you.」は、昨年に平井大が2週間に一回新曲を配信リリースするという企画の一環で生まれた一曲で、それより前に発表した「僕が君に出来ること」と同じく、ストレートなラブソングだ。他にも配信リリースされた楽曲はいくつもあるが、この曲が特化してロングヒットとなっているのは、やはりその歌詞によるところが大きいのではないだろうか。

 チャートの動きを見てみると、ダウンロードとストリーミングの反応が先行しているが、4週目から急激に動画再生数がアップしている。この曲のMVは本人未出演のリリックビデオなので、あきらかに歌詞が重点的に評価されているといってもいい。実際、TikTokやSNS上ではこの曲がカヴァーされているばかりでなく、歌詞に呼応するようなカップルの動画もたくさん上がっている。カラオケのポイントもじわじわとランクアップしているので、このまま上昇を続ければストリーミングや動画再生数との相乗効果でさらなるロングヒットとなるだろう。

 近年のSNSにおけるヒットは、コロナ禍の影響もあって、人と人とのつながりを意識した歌詞の楽曲が増えたように思える。そして、アーティストのバリューではなく、楽曲の良さ、それも歌詞に反応するパターンが多い。平井大はすでにトップアーティストのひとりだが、「Stand by me, Stand by you.」の売れ方ははまさに昨今の楽曲主導の傾向がぴったりハマったロングヒットの好例なのだ。Text:栗本斉


◎栗本斉:旅&音楽ライター、選曲家。レコード会社勤務の傍ら、音楽ライターやDJとして活動を開始。退社後、2年間中南米を放浪し、現地の音楽を浴びる。その後フリーランスとして活動した後、2008年から2013年までビルボードライブのブッキングマネージャーに就任。フリーランスに戻り、雑誌やライナーノーツなどの執筆や音楽評論、ラジオやストリーミングサービスにおける構成選曲などを行っている。


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