ドリー・パートン、寄付金約1億円が有効性94.5%のワクチン開発に充てられていたことが判明
ドリー・パートン、寄付金約1億円が有効性94.5%のワクチン開発に充てられていたことが判明

 米シンガー・ソングライターであるドリー・パートンが、2020年4月に寄付した100万ドル(約1億円)が、今週発表された米モデルナ社のワクチンの開発に充てられていたことが分かった。

 カントリー・ミュージックの国民的アーティストである彼女は、新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大し始めていた時期に、米ナッシュビルのヴァンダービルト大学メディカル・センター(VUMC)に、治療法の研究費として多額の寄付をしていた。同大学病院に外科医として勤務するNaji Abumrad博士が彼女の友人で、“治療法の研究にエキサイティングな進展があった”と連絡を受けたことから、彼に敬意を表して寄付を決断したと当時彼女はTwitterに投稿していた。

 モデルナは11月16日、新型コロナ感染症のワクチンの最終治験で94.5%の予防効果を示す初期データが得られたと発表した。90%の有効性が得られたと11月の初めにファイザー社が発表したものに続く、2番目の極めて高い有効性が得られたワクチンとなる。

 モデルナが発表したワクチンに関する一次報告書には、Dolly Parton COVID-19 Research Fund(ドリー・パートン新型コロナウイルス感染症研究基金)の名称が、アメリカ国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)やジョージア州のエモリー大学などのスポンサーと共に記載されている。

 今年7月にパートンは米ビルボードに対し、「聖書には“多く与えられた者からは多く求められ(る)”とあるでしょ。だから、私は毎日自分の人生をそう捉えているし、神は私にそれを求めていると考えているの。自分でも自分に求めているし、人からも求められていると感じている。私がインスピレーションになれるのだとしたら、そうなりたい。すっきりした気持ちになれるのよ」と、多額の寄付について語っていた。