サリー楓に密着したドキュメンタリー映画『息子のままで、女子になる』、NYとカナダの国際映画祭に公式招待
サリー楓に密着したドキュメンタリー映画『息子のままで、女子になる』、NYとカナダの国際映画祭に公式招待

 サリー楓に密着したドキュメンタリー映画『You Decide. (邦題:息子のままで、女子になる)』が、アメリカ・ニューヨーク市とカナダ・ハリファックス市、2つの国際映画祭に2週連続で公式招待されることが決定した。

 LGBTQ+の学生の就職を後押しするパンテーンの新広告キャンペーン“#PrideHair”へ起用され反響を呼んだサリー楓。『You Decide.』は、そんな畑島楓(サリー楓)が当時大学院生で就職を控えた半年の間に、トランスジェンダー女性のビューティーコンテスト【ミス・インターナショナル・クイーン】へ挑戦する姿や、教育機関や行政機関で講演する姿に密着。トランスジェンダー女性の日常をリアルに映し出したことが話題となり、8月にはロサンゼルス・ダイバーシティ・フィルムフェスティバルにてベストドキュメンタリー賞を受賞した。

 その後も世界の映画祭からの注目は続き、アカデミー賞やゴールデングローブ賞受賞者を輩出してきた【ビッグアップル・フィルムフェスティバル】(アメリカ・ニューヨーク市、11月13日~15日)、世界の多様性を理解するためのフォーラムとして開催される【モザイク・フィルムフェスティバル】(カナダ・ハリファックス市、11月20日~22日)にて、2週連続で公式上映されることになった。

 なお、両映画祭はコロナウイルス感染症対策として今年はオンライン上での開催となっており、日本からも視聴が可能となっている(有料)。

◎映画祭
BIG APPLE FILM FESTIVAL 「You decide.」
https://www.goelevent.com/BAFF/e/Youdecide

MOSAIC FILM FESTIVAL
https://mosaicfestival.ca

◎『You decide.』ストーリー
就職を目前に違和感のあった男性性を捨て、これから始まる長い社会人生活を女性としてやっていこうと決断した楓。幼い頃から夢見ていた建築業界への就職も決まり、学生生活最後の数か月に許されたモラトリアム期間に、楓は女性としての実力を試そうとするかのように動き始めた。
ビューティーコンテストへの出場や講演活動などを通して、楓は才色兼備のトランスジェンダー女性として少しずつ注目を集めるようになる。メディアに対しては、自身が活躍することでトランスジェンダー全体の可能性を押し広げたいと語る楓だが、その胸中には、父親の期待を受け止めきれなかった息子というセルフイメージが根強く残っている。社会的達成を目指す野心的なトランスジェンダー女性と、自己評価の逆転をひそかに願う息子。この二つの間を揺れながら、楓はどんな女性像をつくり上げていくだろう。
これは、いま話題の彼女が『楓』として誕生する瞬間を捉えた、現在進行形のドキュメンタリーである。
https://www.youdecide.jp