故ホイットニー・ヒューストン、アルバム3作がダイアモンド認定された初のブラック・アーティストに
故ホイットニー・ヒューストン、アルバム3作がダイアモンド認定された初のブラック・アーティストに

 故ホイットニー・ヒューストンが、アメリカレコード協会(RIAA)により3作のアルバムがダイヤモンド認定された、初のブラック・アーティストになった。RIAAによるダイヤモンド認定とは、セールスとストリーミングの合計が1,000万ユニット(10Xプラチナ)を突破したことを意味する。

 1985年のデビュー作『そよ風の贈りもの/Whitney Houston』と『ボディガード』のサウンドトラックに続き、1987年に発売された2ndアルバム『ホイットニーII~すてきなSomebody/Whitney』が最近ダイアモンド認定されたことにより、ホイットニーは、男性、女性、ソロ、グループ問わず、ブラック・アーティスト全体として初の大記録を達成した。

 『ホイットニーII/Whitney』からは、5曲の全米TOP10シングルが生まれ、「すてきなSomebody/I Wanna Dance With Somebody」、「恋のアドバイス/Didn’t We Almost Have It All」、「やさしくエモーション/So Emotional」、「ブロークン・ハーツ/Where Do Broken Hearts Go」の4曲は全てNo.1を獲得している。このことにより、ホイットニーは4曲連続で米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で首位を獲得した初の女性アーティストとなった。

 また、デビュー・アルバムからの「すべてをあなたに/Saving All My Love for You」、「恋はてさぐり/How Will I Know」、「グレイテスト・ラヴ・オブ・オール」を含めると、7作連続でNo.1を獲得するというかつてない記録も達成している。

 『ホイットニーII』は全世界で2,000万枚売れており、『そよ風の贈りもの』は13Xプラチナ、『ボディガード』は16Xプラチナと認定されている。死後8年経った今も彼女の人気に陰りは見えず、「オールウェイズ・ラヴ・ユー/I Will Always Love You』のミュージック・ビデオもYouTubeで最近10億再生を突破した。

 現在までに2作のアルバムがダイアモンド認定されたブラック・アーティストは、故マイケル・ジャクソン、故2パック、マライア・キャリーの3人だけだ。1作だけのアーティストは10組いる:プリンス&ザ・レヴォリューション、ボーイズ・II・メン、TLC、故ノトーリアス・B.I.G.、アウトキャスト、ハマー、ライオネル・リッチー、ネリー、スティーヴィー・ワンダー、アッシャーだ。

 ホイットニーは、2020年11月7日に開催される35回目となる【ロックの殿堂】の記念式典で、殿堂入りを果たす。また、彼女の遺産管理団体がゴーサインを出している伝記映画『I Wanna Dance With Somebody』が現在進行中で、2022年11月の全米公開を目指している。