【2020 #BBMAs】キラー・マイクが<ビルボード・チェンジ・メイカー賞>を受賞へ
【2020 #BBMAs】キラー・マイクが<ビルボード・チェンジ・メイカー賞>を受賞へ

 ラッパーで社会正義活動家でもあるキラー・マイクが、現地時間2020年10月14日に開催される【2020 ビルボード・ミュージック・アワード】(BBMAs)で、<ビルボード・チェンジ・メイカー賞>を受賞する。

 <ビルボード・チェンジ・メイカー賞>とは、音楽や名声を通じて権力者に真実を語るアーティストやグループに授与される新たに創設されたアワードだ。ヒップホップ・デュオ、ラン・ザ ・ジュエルズのメンバーであるキラー・マイクは、地域活動、社会正義、公民権の優れた擁護者として表彰される。

 米ビルボードの親会社であるMRCの文化メディア担当副社長で、【2020 BBMAs】のコンサルティング・プロデューサーであるDatwon Thomasは、「この賞は、音楽分野における真の社会正義戦士、前向きな“チェンジメイキング”(変化をもたらす)支援運動で地域を先導することにおいて他の模範となる進歩を遂げた人物の属性にスポットを当て、評価するものだ。MRCの多様な同僚から成る委員会と、文化的インクルージョン(受け入れ)委員会であるBLACとのパートナーシップのもと、キラー・マイクによる最新の運動(ムーヴメント)と文化への貢献や、全国的かつ草の根レベルで変化をもたらすための具体的な尽力を評価し、彼を選出した」とコメントしている。

 20年に及ぶ音楽活動を通じ、キラー・マイクは社会正義と公民権運動に貢献してきた。黒人コミュニティーで有権者登録を促す全国的なイニシアチブを指揮したり、企業家精神や金銭的責任の重要性を市民団体の指導者や地域住民、特に若者に教える活動により黒人経営のビジネスが繁盛する好機を創出してきた。

 キラー・マイクは、ソロ・アーティストとして5作、El-Pとのデュオであるラン・ザ ・ジュエルズとして4作のアルバムをリリースしており、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”のTOP10入りを通算で2回果たしている。初のソロ・アルバム『Monster』が2003年3月に10位、ラン・ザ ・ジュエルズの最新アルバム『RTJ4』が今年6月に10位を獲得した。

 『RTJ4』は当初2020年6月5日にリリース予定だったが、ジョージ・フロイド/ブリアナ・テイラー/Ahmaud Arberyらが殺害された事件を発端に、武装した白人や警察組織による黒人に対する蛮行に抗議するBlack Lives Matter(ブラック・ライヴズ・マター/BLM、黒人の命は重要)運動が始まり、拡大を続ける中、ラン・ザ ・ジュエルズはアルバムを2日早くリリースする決断を下した。

 この際、「F*** it(知るかよ)、待つこともないだろう。世の中はbull****(でたらめ)がはびこっているから、みんながそれに対処している間聴けるようないかしたモノをどーぞ。これが少しでも喜びをもたらしてくれることを願ってる。安全でいて、希望を失わないでくれよな。そして友人二人に大好きなことをさせてくれて、聴いてもらえるチャンスをくれてありがとう。心からの愛と感謝を、ジェイミー+マイク」とメッセージを添えていた。

 ケリー・クラークソンが司会を務める【2020 #BBMAs】は、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、東部時間の10月14日午後8時からNBCで生放送される。