AC/DC、6年ぶりのニューAL『パワーアップ』から1stシングル「ショット・イン・ザ・ダーク」解禁
AC/DC、6年ぶりのニューAL『パワーアップ』から1stシングル「ショット・イン・ザ・ダーク」解禁

 2014年の『ロック・オア・バスト』(ROCK OR BUST)以来となるAC/DCのオリジナル・アルバム『パワーアップ』が、2020年11月13日にソニーミュージックより世界同時発売されることが発表された。同時に、アルバムからのファースト・シングル「ショット・イン・ザ・ダーク」も本日公開された。

 1973年の結成以来、ただひたすら同じスタイルでロックンロールし続けるAC/DCは、全アルバムの累計セールスが2億枚という圧倒的存在としてロックの頂点に鎮座し続けてきた。メジャー・デビュー後の16作品すべてがミリオンセラーを記録し、中でもこの夏に発売40周年を迎えた1980年の歴史的名盤『バック・イン・ブラック』は、ポピュラー音楽史上においてマイケル・ジャクソンの『スリラー』に次ぐ世界第2位の5,000万枚セールスという金字塔を打ち立てた。

 そんな破格のキャリアを歩んできた彼らだが、前作『ロック・オア・バスト』時には様々な困難に見舞われていた。ドラマーのフィル・ラッドがアルバム発売直前に不祥事で逮捕されたことに始まり(代役は元メンバーのクリス・スレイド)、ワールド・ツアー中にはヴォーカルのブライアン・ジョンソンが聴覚障害によりツアー離脱を余儀なくされ(代役は自ら志願したアクセル・ローズ)、さらにツアー終了時にはベースのクリフ・ウィリアムズが引退を表明した。そして何より悲しい衝撃が2017年11月、バンドの創始者であり、弟アンガス・ヤングと二人三脚でバンドを牽引してきたリズム・ギターの天才、マルコム・ヤングの他界である(享年64歳)。ソングライターで稀代のリフメイカーだったマルコムの死は途方もなく大きな喪失感をバンドとファンにもたらしたのだった。

 この6年振りの新作『パワーアップ』は、全曲アンガスとマルコムの共作で構成された1点の曇りもないAC/DC作品に仕上がっている。マルコムが遺していた数々のアイディアをアンガスが中心となって完成させたのである。プロデュースは前2作に続きブレンダン・オブライエン(パール・ジャム、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、ブルース・スプリングスティーン他)、ミックスも同じくマイク・フレイザー(メタリカ、エアロスミス、ヴァン・ヘイレン他)が務めている。去る10月1日には、ブライアン、フィル、クリフの正式カムバックも晴れて発表された。アンガスが牽引し、メンバー全員でマルコムのロック魂を引き継いでいくんだという決意表明がアルバムを一段と屈強(パワーアップ)なものとしている。

 なお、本作の完全生産限定デラックス・エディション“パワーアップ・ボックス”(輸入盤のみ)は、ボックスの表面が液晶スクリーンになっており、お馴染みのAC/DCロゴがステージさながらに点滅しながら新曲「ショット・イン・ザ・ダーク」が流れるスピーカー内蔵パッケージになっている(USBケーブル付)。通常盤はソフトパック(紙ジャケット)で、日本盤のみ高品質のBlu-spec CD2仕様。他にも各種カラー・ヴァイナル、ピクチャー・ヴァイナル(共に輸入盤のみ)も発売される。

◎リリース情報
アルバム『PWR UP』
2020/11/13 RELEASE
SICP 31394 / 2,500円(plus tax)
※高品質Blu-spec CD2仕様
<トラックリスト>
1. Realize / リアライズ
2. Rejection / リジェクション
3. Shot In The Dark / ショット・イン・ザ・ダーク
4. Through The Mists Of Time / スルー・ザ・ミスツ・オブ・タイム
5. Kick You When You’re Down / キック・ユー・ウェン・ユア・ダウン
6. Witch’s Spell / ウィッチズ・スペル
7. Demon Fire / ディーモン・ファイアー
8. Wild Reputation / ワイルド・レピュテーション
9. No Man’s Land / ノー・マンズ・ランド
10. Systems Down / システム・ダウン
11. Money Shot/ マネー・ショット
12. Code Red / コード・レッド
https://sonymusicjapan.lnk.to/SHOTINTHEDARK

Artist Photo: Josh Cheuse