タイラー・ザ・クリエイター、若者に投票を呼びかける「実は俺も初めて」
タイラー・ザ・クリエイター、若者に投票を呼びかける「実は俺も初めて」

 タイラー・ザ・クリエイターが、2020年11月に行われる大統領選挙で実際に投票所に出向いて一票を投じるよう若い世代のファンに呼び掛ける動画を公開した。

 Brookings Instituteによると、いわゆるミレニアル世代とジェネレーションZ世代が米国の有権者の37%を占めている。タイラーは、9月28日に自身のインスタグラムTVとTwitterに約2分の動画を投稿し、この若者世代が投票することの重要性を説いた。

 彼は、「俺からのアドバイスなんて受けるべきじゃないってことくらい自分でも分かってるけどさ、ほかの奴らが言っていることを繰り返そうと思って。頼む、頼むから、君が若くて、背中が痛くないんだったら、投票所に行って投票してくれ」と呼びかけ、「多くのみんなと同じように、俺だってこんなことに微塵も興味なんてなかったよ。実は俺も初めて投票するんだ。俺は光が見えたんだ」と明かしている。

 彼は、今年の夏に巻き起こったBLM関連のネット運動にフォロワーの多くが参加していたことを指摘し、SNSに黒い四角を投稿するだけでなく、実際に“pull up”(力になる、やり遂げる)しなければ、自分が重要だと思う社会問題は改善されないと指摘している。

 自身が重要だと感じていることの例として彼は、学校における芸術や音楽教育の改革を挙げたほか、「あることを必要としている女友達だっている。あと、俺はその時々でそうしたいと思った相手とセックスしたり結婚したりできることを気に入っている。こういったオプションのいくつかを維持したいと思うなら、どこかで着手しなけりゃならないだろ。そういうものが欲しいなら、何をしなければいけないかみんな分かってる筈だ」と語った。

 最後に彼は、今年の選挙では郵送票の有効性を巡って揉める可能性が高いことから、実際に投票所に出向くことを推奨している。

 タイラーはこの動画と並行し、米国の若者たちの有権者登録を後押ししているRock the VoteというNPOのリンクも紹介している。Rock the Voteは、タイラーがよくスニーカーのコラボレーションで組んでいるコンバースと提携している。