『ジョニー・キャッシュ&ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』が11/25に発売へ 〈Billboard JAPAN〉|AERA dot. (アエラドット)

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『ジョニー・キャッシュ&ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』が11/25に発売へ

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『ジョニー・キャッシュ&ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』が11/25に発売へ

『ジョニー・キャッシュ&ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』が11/25に発売へ


 ドン・リードマン、ニック・パトリック共同プロデュースによるアルバム『ジョニー・キャッシュ&ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』が、2020年11月25日にリリースされる。今作は、ジョニー・キャッシュの代表的作品12曲を新たに編曲されたシンフォニック・パートとともに現代に蘇らせ、オーケストラの録音はアビイ・ロードのスタジオ2で行なわれた。

 ドン・リードマンとニック・パトリックが共同プロデュースを手がけ、音楽の聖地アビイ・ロードのスタジオ2で制作された『ジョニー・キャッシュ&ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』は、伝説的アーティストたちの作品に、クラシックとの融合により新たな生命を吹き込むロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(RPO)シリーズの最新作となっている。

 プロデューサーのリードマンとパトリックは、エグゼクティヴ・プロデューサーを務めた息子ジョン・カーター・キャッシュからの助言も得て、本アルバムの核になるものとして、ジョニー・キャッシュの長いキャリアのなかから、12曲の原盤を選び出した。典型的なキャッシュ作品「黒い服の男」や「リング・オブ・ファイア」はもちろん、「北国の少女」(ボブ・ディランwithジョニー・キャッシュ)、「ザ・ラヴィング・ギフト」(withジューン・カーター・キャッシュ)、「ハイウェイマン」(ウィリー・ネルソン、ウェイロン・ジェニングス、クリス・クリストファーソンandジョニー・キャッシュ)といった重要な意味をもつコラボレーション作品もピックアップされている。

 ジミー・ウェッブの作品で1977年に彼自身が初録音している「ハイウェイマン」は、グレン・キャンベルが1979年に発表したアルバムのタイトル曲となり、ジョニー・キャッシュとウィリー・ネルソン、ウェイロン・ジェニングス、クリス・クリストファーソンは1984年にアウトロー・カントリー・スーパーグループを結成したとき、その曲からインスピレーションを得てザ・ハイウェイメンと名乗ることとなった。

 1985年発表のデビュー・アルバム『ハイウェイマン』はプラチナ・ディスクを獲得し、米ビルボード・カントリー・アルバム・チャートで1位を記録。彼らが歌った「ハイウェイマン」は米ビルボードのカントリー・ソング・チャートで20週No.1を独占し、作者のジミー・ウェッブは翌86年の【グラミー賞】で<最優秀カントリー楽曲賞>を受賞した。

 ウェッブはこう語っている。「私はザ・ハイウェイメンのヴァージョンが大好きだ。でも、アレンジャーでもある私としては、ジョニー・キャッシュと3人の仲間たちが美しいストリングスをバックに歌ったらどんなことになるだろう、と思うこともあった。勇気と才覚にあふれたドン・リードマンが、その私の疑問に、終止符を打ってくれた。ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団との融合は素晴らしい結果を生み、彼らの卓越した仕事が、今も広く愛されている歌に新たな生命を与えている」

 至宝的名曲の一つ「ファーザー・アロング」では、新しいアレンジメントのなかで、伝説的ギタリスト、デュアン・エディが、ジョニー・キャッシュのバンドに加わるという長年の夢を実現させ、印象的なトゥワング・ギターを聞かせている。「ルーサー・パーキンスの影響もあって、私は、ジョニーのバックで弾きたいと思うようになった」とエディは語る。

 ロカビリー創成期を代表するミュージシャンの一人でもあるルーサー・パーキンスは、1954年から他界する1968年までJCバンドの中心人物として活躍し、キャッシュのトレードマークでもあった“boom-chicka-boom”リズムの誕生にも大きく貢献した。「ルーサーと私は近くに住んでいて、低音弦の生かし方などについてよく話していたこともあり、よく似た独特のサウンドとスタイルを生み出した。そのルーサーが亡くなったとき、ジョニーに電話をして、バンドに加えてくれないかと頼もうかと思った。でも、ちょっと厚かましいかなと思って、諦めた。だから、ドンとジョン・カーターには感謝しているよ。ようやく夢を叶えることができたのだから」

 『ジョニー・キャッシュ&ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』の制作に使われた「アイ・ウォーク・ザ・ライン」と「フレッシュ・アンド・ブラッド」の音源はどちらも、未発表のオルタネート・テイクで、グレゴリー・ペックとチューズデイ・ウェルドが主演した1970年の映画『アイ・ウォーク・ザ・ライン』のサウンドトラック制作時に録音されたものだ。

 「ストーリーテラーとしてのジョニー・キャッシュが私たちに聞かせてきたさまざまな感情、繊細さ、誠実さ、そしてその、人の心をとらえて離さない魅力的なヴォーカルのすべてを、きちんと収められたと思う」と、プロデューサーのドン・リードマンは、『ジョニー・キャッシュ&ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』に寄せた文章で書いている。

 「独特の演劇性、穏やかな語り口、そして、豊かなバリトン・ヴォイス。アイコン的なアーティスト、ジョニー・キャッシュのすべてが、素晴らしいアレンジのシンフォニーと見事に溶けあっている。アレンジャーのロビン・A・スミスとロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラのメンバーに感謝したい。このアルバムの制作は、共同プロデューサーのニック・パトリックと私にとって、じつにやり甲斐のある仕事だった。ジョニー・キャッシュが誰からも愛されるアーティストとなった大きな要因でもあるそのスピリットとメッセージのすべてをとらえられたと確信している。私たちなりのやり方でそれが達成できことを誇りにも感じている。人間のさまざまな感情を深い魅力にあふれた音楽で表現したジョニー・キャッシュ。そのメッセージは今も多くの人たちに訴えるものを持っている」

 ニック・パトリックは「そういったすべての要素が特異な存在のアーティストをつくり上げた。どのような結果を招くとしても真実を語り、苦しい状況にある人や声を持たない人たちのために語り、音楽を通じて信念を語りつづけた男。このアルバム制作に加わる機会を得て、時代を象徴するレコーディング作品に取り組めたことは、私にとって、とてつもない体験となった。ここに収められた曲をじっくりと聴くと、私たちが向きあってきた作品世界の豊かさにあらためて驚かされる。このアルバムを仕上げたことは素晴らしい経験となり、ずっと忘れることがないだろう。重要なプロジェクトを私たちに任せてくれたキャッシュ・ファミリーに心の底から感謝したい」と付け加えている。

 「私の父、ジョニー・キャッシュは、ある意味で、彼自身がオーケストラ的な存在の人だった。あの太く、豊かな声は、フレンチ・ホーンやチェロの響きと重なるものだったし、豊かな声質と正確な音程は巨匠の指揮するシンフォニーからインスパイアされたものだった」と、ジョン・カーター・キャッシュはライナーノーツで書いている。

 「今も元気で、新たな創作活動のためにオーケストラとの共演を検討するとしたら、間違いなく、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団を選ぶことだろう。父がRPOを聞かせてくれたときのことも覚えている。たしか10歳のころ、二人でニューヨークのフェスティバルに行って、ジェームス・ボンド・シリーズの3本を観たときのことだ。『ゴールドフィンガー』のテーマが聞こえてくると、父は僕に身を寄せてこういった。世界最高のオーケストラ、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団だ。父は、RPOの音をちゃんと知っていたのだ。そして、その生涯を通じて、RPOに敬意を払っていた。このようなアルバムが世にでることを知ったら、とても興奮し、喜んだに違いない。ジョニー・キャッシュが尊敬し、高く評価していたオーケストラの音と一つになった形でその代表的作品を紹介できることを誇りに思う」

◎リリース情報
アルバム『ジョニー・キャッシュ&ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』
2020/11/25 RELEASE
SICP-6364 / 2,400円(plus tax)
※オリジナル&書下ろし解説・歌詞・対訳付
<トラックリスト>
1.黒い服の男
2.ゴールウェイ・ベイ
3.北国の少女
4.アイ・ケイム・トゥ・ビリーヴ
5.ア・シング・コールド・ラヴ
6.ザ・ラヴィング・ギフト
7.アイ・ウォーク・ザ・ライン
8.ファーザー・アロング
9.フレッシュ・アンド・ブラッド
10.ザ・ギャンブラー
11.リング・オブ・ファイア
12.ハイウェイマン


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