<ライブレポート>山本彩、多彩なパフォーマンスで駆け抜けた配信ライブ 新たな決意表明も 〈Billboard JAPAN〉|AERA dot. (アエラドット)

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<ライブレポート>山本彩、多彩なパフォーマンスで駆け抜けた配信ライブ 新たな決意表明も

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<ライブレポート>山本彩、多彩なパフォーマンスで駆け抜けた配信ライブ 新たな決意表明も

<ライブレポート>山本彩、多彩なパフォーマンスで駆け抜けた配信ライブ 新たな決意表明も


 山本彩が8月28日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で見送り状態となっていた全国ツアー【山本彩 LIVE TOUR 2020 ~ α ~】のファイナル公演を開催。本来予定されていた会場・LINE CUBE SHIBUYAから、場内を無観客にした形でのストリーミング配信によって届けられた。

 配信が始まり、歴代のミュージック・ビデオやグッズ紹介映像などに続いて映し出されたのは、会場内のホールの様子。定刻が近づいてきた頃、場内には通常のライブ同様、注意喚起のアナウンスが流された。客席を埋め尽くすオーディエンスこそいないものの、ライブ前ならではともいえる高揚感と緊張感が入り混じった独特なムードは、画面の前でスタンバイするリスナーたちにもしっかり届いたはず。

 場内が暗転し、スクリーン上の光球とSEが神秘的に演出するオープニングを経て、二段構えのステージの上段に姿を現した山本は、真っ白な衣装を身に纏い、ソロシンガーとしての第1歩を踏み出す決意を歌ったデビュー曲「イチリンソウ」をパフォーマンス。そして、ジャケットを脱ぎ捨てた彼女がバンドメンバーも並ぶステージ下段へと降りると、一転して荒々しいサウンドを鳴らした「棘」、サビの掛け合いによってライブ感を増した「喝采」とアグレッシブなナンバーを連打。山本のヴォーカルにもより一層の熱がこもり、虚空に向けられる視線は鋭くなっていく。

 「元気があるって方はもっともっと元気に、元気がちょっと足りないって方にはちょっとでも元気になってもらえるような公演をやりたいと思います」と意気込みを語ったあとは、気鋭のヴァイオリニスト、Ayasaの演奏による気品溢れる導入から「unreachable」へ。今回は配信ライブならではの取り組みとして、ファンから募った拍手や声援の音がSEとして流れ、随所でショーを盛り上げた。また、一つひとつの座席には、本ツアーのグッズとしても販売されたレイブバンドのライトが設置されており、ミディアムバラードのナンバー「雪恋」では、白く発光する客席のスペクタクルが美しかった。

 寺岡呼人プロデュースによる爽やかなポップサウンドに心地よく身を任せ、時にぴょんぴょんと飛び跳ねながら楽しそうに演奏する姿も印象的だった「君とフィルムカメラ」に続き、シースルー仕様の紫コーデに衣装を変えた山本は、SIRUPなども手掛けるMori Zentaroがアレンジを手掛けた「Homeward」を披露。ELLEGARDENやアヴリル・ラヴィーンなどへの敬愛を公言している通り、アグレッシブなロック・サウンドを志向するイメージの強い山本だが、ここからは音数を減らし、余白たっぷりの軽やかなグルーヴを生んでいくセクションに。LUCKY TAPESの高橋海とのコラボソング「feel the night」では、グループ時代から培われてきたダンススキルを発揮したかと思えば、高橋によるラップ調のパートも自身が担い、ヴォーカリストとしての新鮮な一面も覗かせる。さらに「stay free」では、スクリーンに映されたアバターたちがダンスで共演し、視覚的にも見応えのある一幕となった。

 重厚なバンド演奏のインタールードを挟み、アカペラの歌唱から始まった「サードマン」が終わるとMCへ。今度はシースルーのフレアスカートとデニム生地をリメイク風に組み合わせたような、カジュアルかつドレッシーな装いとなった山本。「たくさんの“声”を送ってくださったので、皆さんが本当にいるような気持ちがして、すごく心強い中で歌わせていただきました」とファンのサポートに感謝を述べつつ、バンドメンバーとの和気あいあいとしたコミュニケーションを交えて近況報告も。

 「追憶の光」「月影」といったミドルテンポのナンバーを経て、ライブはロックサウンドのハイエナジーを積み重ねていくクライマックスへ。ACIDMANの大木伸夫がプロデュースを手掛けた疾走感溢れる「TRUE BLUE」、ファニーな掛け合いを交えつつ、山本の指揮で目まぐるしく展開していった「Weeeekend☆」、いまやライブ定番の盛り上げ番長「Let's go crazy」、そしてソロデビュー以前にファンへの感謝のメッセージとして贈られた「レインボーローズ」までをノンストップで駆け抜けたあと、本編ラストはアルバム『α』のエンドトラックである「Larimar」で締めくくられた。

 場内に響き渡る声援や手拍子に応え、一足早くステージに戻って来たバンドメンバーに続き、エレキギターを抱えた山本が登場すると、作詞をいしわたり淳治と山本の共同で手掛け、編曲は亀田誠治が務めた「JOKER」でアンコールパートが開幕。続いて披露された新曲「愛なんていらない」は、ステイホーム期間中に作られた新曲で、モスバーガーのCMソングとして起用されることも発表された。

 「また会えると信じて…最後の曲」と紹介した「Are you ready?」を、ハンドマイクを握りしめ、髪を振り乱し、力強く真っすぐな瞳で客席を見据えながら歌唱しきった山本。「20代のうちにアリーナに立ちたいと思っているので、みんなついてきてくれると嬉しいです。本気で頑張ります!」と新たな決意を表明し、晴れやかな表情でステージを去っていった。

Photos by 半田安政


◎公演情報
【山本彩 LIVE TOUR 2020 ~ α ~】
2020年8月28日(金)
<セットリスト>
1. イチリンソウ
2. 棘
3. 喝采
4. unreachable
5. 雪恋
6. 君とフィルムカメラ
7. Homeward
8. feel the night
9. stay free
10. サードマン
11. 追憶の光
12. 月影
13. TRUE BLUE
14. Weeeekend☆
15. Let's go crazy
16. レインボーローズ
17. Larimar
EN
18. JOKER
19. 愛なんていらない
20. Are you ready?


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