『事故物件 恐い間取り』亀梨和也インタビュー 初のホラー映画でハプニング続出
『事故物件 恐い間取り』亀梨和也インタビュー 初のホラー映画でハプニング続出

 <事故物件住みます芸人>として活動する松原タニシの実体験をもとにした映画『事故物件 恐い間取り』が2020年8月28日より全国公開する。

 ホラー映画の名匠・中田秀夫が監督を務めた本作で主演を務めるのが、KAT-TUNの亀梨和也だ。これまで警察官やスパイなど、幅広いキャラクターを演じてきた亀梨が今回演じるのは、コンビ解散から再起を図って、TV番組出演のために事故物件に住み始める売れない芸人・山野ヤマメ。ホラー映画初挑戦ということもあり、役どころを含め、亀梨自身、初めてだらけのことが多い現場だったと話す。「関西弁もそうですし、お笑い芸人さんとは職業柄ご一緒することも多いので、正直演じる難しさがありましたが、役作りに関してタニシさんが僕のなかで大きな存在になっていて、売れない芸人を演じるにあたって、壁にぶつかった時は、タニシさんの感覚や雰囲気をイメージしました。」

 いわくつきの物件に住むことになるヤマメの恐怖体験を描いたこの映画の撮影中には、心霊現象のようなハプニングに見舞われたようで、「タニシさんがいらっしゃった時に僕の移動車のドアが閉まらなくなったり、初めて監督と顔合わせをした時は車のエンジンが道の途中でかからなくなっちゃったり。バッテリーを変えたのに、台本を受け取った時も同じ現象が起きて……。身体の調子が悪い時もありましたが、果たしてそれは関係があるのかは分からないですけど(笑)。またこうして映画のプロモーションが始まったので、ちょっと敏感になってます。」と、ちょっとしたエピソードも語ってくれた。実際、亀梨は霊を受け入れやすい体質であると指摘されたことがあるようだ。

 映画出演は約3年ぶりの亀梨は、カメラテストなど撮影が始まる前の段階から積極的に参加し、監督と何度も話し合いを重ねていった。プロデューサーからは事前に参考となる映画(『ゲット・アウト』や『へレディタリー/継承』)が渡されたが、ホラー映画が苦手と話す亀梨にとって、これは簡単な作業ではなかったという。「撮影がもうすぐ始まるから観なくちゃ、と思って観るんですが、5分くらい観て、結局アニメとかに変えちゃって(笑)。本当に怖くって、『明日、早いしな~』って言い訳したりして、時間がかかっちゃいましたね。少しずつ進めていって、最終的にギリギリにはなってしまいましたが、きちんと観ました。正直、この映画のお話を頂いたとき、難しいなって思いました。あまりそういった現象を信じていないですし、果たしてやっていいものなのかも分からなかったんです。でも中田監督が撮られる作品ですし、自分がちゃんと向き合えばいいんじゃないかと思って、出演を決めました。」と、亀梨自身の中で葛藤と苦労があったことを告白してくれた。

 いまだホラー嫌いは克服してはいないものの、「皆さんに楽しんでもらえるようにしなきゃという思いで撮影に挑みました。ホラー映画って誰かと共有すると、さらにエンタメ性が上がりますよね。普段の僕を応援してくださっている方の中には、ホラー映画が苦手な方も多いでしょうけど、そういった方たちにも楽しんでもらえるような、エンターテインメントに富んだ面白さがこの映画にはあるなと感じてます。果たして皆さんにどこまで怖いと思ってもらえるか。どれだけ怖いかは、ぜひ劇場で観てもらえたら嬉しいです。」と笑顔で語ってくれた亀梨。誰かと一緒に観れば怖くないかも?

Interviewed by Mariko Ikitake

◎公開情報
『事故物件 恐い間取り』
2020年8月28日(金)より、全国公開
監督:中田秀夫
出演:亀梨和也、奈緒、瀬戸康史、江口のりこ、木下ほうか ほか
企画・配給:松竹
(C)2020「事故物件 恐い間取り」製作委員会