実はフィジカル型だった?! あいみょんのヒットの変化 〈Billboard JAPAN〉|AERA dot. (アエラドット)

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実はフィジカル型だった?! あいみょんのヒットの変化

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実はフィジカル型だった?! あいみょんのヒットの変化

実はフィジカル型だった?! あいみょんのヒットの変化


 あいみょんの新曲「裸の心」が、2020年7月20日付のHot 100で7位と好調だ(【表1】)。この曲は5月1日に配信で先行リリースされ、5/11付のチャートでは初登場20位だったが、そのままトップ20にとどまっていた。6月17日にフィジカルのCDがリリースになったタイミングの6/29付には4位まで上昇。その後は今週まで3週連続7位をキープし続けている。最初のチャートインから数えると、11週間に渡って上位を走り続けているのだ。

 ロングヒットはあいみょんの大きな特徴といっていいので当然といえば当然なのだが、チャートを分析すると「あれ?」と感じることがある。それは、フィジカルのCDが売れていることだ。CDの売上の推移だけを見ると、6/29付で4位、翌週から7/6付で21位、7/13付で23位と若干落ちているが、今週7/20付では11位にまで再浮上している。彼女がブレイクした「マリーゴールド」に関していうと、初登場時のHot 100では5位だったのに対し、CDの売上だけを見れば32位という成績で、その後は一気に下降している(【表2】)。CDの売上だけ見ると大きなヒットではなかったのだが、ストリーミングで圧倒的に視聴されヒット曲となった。

 それゆえ、あいみょんはサブスク時代ならではのアーティストといわれ、ストリーミングが強くフィジカルに弱いという印象を持たれることも多い。しかし、今回の「裸の心」を見る限りでは、「マリーゴールド」とはまったく違う売れ方をしている。そもそもあいみょんは、スピッツや浜田省吾、吉田拓郎などからの影響を公言するJ-POPの正統派の系統に位置するアーティストである。だからストリーミングだけでなく、CDを買う層にもしっかりとアピールできるのは、これまた当然といえば当然なのだ。ストリーミングの女王がフィジカルにも強いとなると、まさに鬼に金棒。「裸の心」は、彼女の底力をひしひしと感じられる一曲なのである。Text:栗本斉

◎栗本斉:旅&音楽ライター、選曲家。レコード会社勤務の傍ら、音楽ライターやDJとして活動を開始。退社後、2年間中南米を放浪し、現地の音楽を浴びる。その後フリーランスとして活動した後、2008年から2013年までビルボードライブのブッキングマネージャーに就任。フリーランスに戻り、雑誌やライナーノーツなどの執筆や音楽評論、ラジオやストリーミングサービスにおける構成選曲などを行っている。


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