ワーナー・ミュージック・グループ、株式取引を開始
ワーナー・ミュージック・グループ、株式取引を開始

 現地時間2020年6月3日、ワーナー・ミュージック・グループがナスダック証券取引所で、1株あたり25ドル(約2720円)の株式公開価格で取引を開始した。これは同社が127億5000万ドル(約1兆3880億円)の株式評価であることを意味する。

 今年最大の株式公開となり、金融およびビジネス・ニュースの報道によると、今回のワーナー・ミュージック・グループをきっかけに世界的なパンデミックで冷え込んだ市場でより多くの株式が提供されるようウォール・ストリートのトレーダー達は期待をしている。

 報道によると、同社の株式取引は6月2日からの開始が期待されていたが、音楽業界全体がジョージ・フロイドの死への抗議を支援するための営業休止の日程と重なったため延期された。

 販売される全ての株式は、レン・ブラバトニックが管理する2社(アクセス・インダストリーズとアル・エンタテイメント・ホールディングス)によって提供される。レン・ブラバトニックは19億2500万ドル(約2100億円)の株式売却からすべての収益を受け取り、ワーナー・ミュージック・グループに収益は一切支払われない。ブラバトニックおよびその他のインサイダーは、さらに追加で4億3300万ドル(約471億円)のクラスB株式を引き続き保有し、その内株式の購入に同意する投資銀行は11億5500万株の追加購入に30日間の猶予がある。

 報道によると、中国の大手インターネットサービスおよびエンタテイメント企業のTencentがワーナー・ミュージック・グループの株式を公開価格で2億ドル(約218億円)購入予定する最大の投資家として予想さていた。しかし、2つのクラスの株式がある場合、ワーナー・ミュージック・グループは子会社となり、クラスAの株主は会社の運営にほとんど影響を与えない。

 午前9時30分の取引開始後に、ワーナー・ミュージック・グループの株式は正式にナスダック証券取引所に上場され、1株あたり25ドル(約2720円)で取引が開始し、取引終了時には1株あたり30.12ドル(約3280円)に上昇した。