【米ビルボード・アルバム・チャート】NAV2作目の首位デビュー、ケラーニ自己最高位を更新 〈Billboard JAPAN〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

【米ビルボード・アルバム・チャート】NAV2作目の首位デビュー、ケラーニ自己最高位を更新

このエントリーをはてなブックマークに追加
Billboard JAPAN
【米ビルボード・アルバム・チャート】NAV2作目の首位デビュー、ケラーニ自己最高位を更新

【米ビルボード・アルバム・チャート】NAV2作目の首位デビュー、ケラーニ自己最高位を更新


 NAV(ナヴ)の新作『グッド・インテンションズ』が自身2作目のNo.1デビューを飾った、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 NAVは、ザ・ウィークエンド率いる<XO Records>所属のラッパーで、他アーティストの作品に楽曲提供したり、ゲストとして参加する等、近年幅広い活躍をみせている。<XO Records>からは、ザ・ウィークエンドの『アフター・アワーズ』(今週9位)に続く2020年2作目の首位獲得、通算6作目の全米No.1アルバムとなる。

 本作『グッド・インテンションズ』は、2019年3月にリリースした前作『バッド・ハビッツ』から約1年ぶり、3作目のスタジオ・アルバム。Billboard 200での首位獲得は、その『バッド・ハビッツ』に続く2作目で、最高8位を記録したデビュー・アルバム『レックレス』(2018年)から3作連続のTOP10入りを果たしている。

 『グッド・インテンションズ』の初動ユニット数は135,000で、そのうちアルバム・セールスが73,000、アルバム・ストリーミングによるユニット数(SEA)が62,000、楽曲単体によるユニット数(TEA)は1,000程度だった。売上の多くには、多種のLPやCD、カセットテープ含む、およそ100種類のグッズによるバンドルが含まれている。

 また、発売3日後には14曲のボーナス・トラックを追加したデラックス盤がリリースされていて、本編の18曲と合わせた計32曲分のストリーミングが、ユニット数に追加された。デラックス盤とグッズの売り上げによるユニット数は、5万以上とされている。戦略といえば戦略だが、こういった手法で上位を狙うアーティストに異論を唱えるチャート・マニアも多い。

 なお、前述の『アフター・アワーズ』も、初動444,000ユニットのうち275,000がアルバム・セールスで、売り上げには80種以上のグッズによるバンドルが含まれていた。また、本作もリリースの72時間後に5曲を追加したデラックス・エディションが、翌週には新曲3曲が追加されたアップデート・バージョンがリリースされている。

 続いて2位には、女性R&Bシンガー=ケラーニの新作『イット・ワズ・グッド・アンティル・イット・ワズント』が初登場。2017年1月発表のデビュー・アルバム『スウィートセクシーサヴェージ』から約3年ぶり、2作目のスタジオ・アルバムで、その前作が記録した3位を超える自己最高位を更新した。TOP10入りは、2019年2月リリースのミックステープ『ホワイル・ウィー・ウェイト』(最高9位)含む3作目。

 『イット・ワズ・グッド・アンティル・イット・ワズント』の初動ユニットは83,000で、そのうちアルバム・セールスが25,000、アルバム・ストリーミングによるユニット数が56,000、楽曲単体によるユニット数は1,000だった。本作にも、20種以上のグッズによるバンドルが含まれている。アルバムの週間視聴回数は7,468万回を記録した。

 先週2位にデビューしたドレイクの『ダーク・レーン・デモ・テープス』は、3位にダウン。前週比64%減の79,000ユニットまで数字を落としているが、そのうち77,000がアルバム・ストリーミングによるユニット数で、週間視聴回数は1億550万回を記録。上位2作を上回る、今週最大のストリーミングを打ち出した。また、本作にはグッズによるバンドルは一切含まれておらず、14曲のストリーミングとデジタル・ダウンロードのみのポイントで、79,000ユニットを記録している。

 一方、先週ドレイクを破りNo.1デビューを果たしたケニー・チェズニーの『ヒア・アンド・ナウ』は、93%減の15,000ユニットまで数字を落とし、1位から38位に転落。理由としては、コンサート・チケットの交換特典によるバンドルが減少したことが挙げられる。カントリー・シンガーやロック・バンド、アイドル・グループの作品は、初動セールスは高いがストリーミングが弱いため、2週目に急落するケースが多々見受けられる。

 リル・ベイビーの『マイ・ターン』を挟み、5位にデビューしたのはリル・ダークの『Just Cause Y'all Waited 2』。最高4位をマークした前作『Love Songs 4 the Streets 2』(2019年)から約1年ぶり、5作目のスタジオ・アルバムで、2作連続のTOP10入りを果たした。初動ユニットは57,000で、そのうちアルバム・ストリーミングが53,000とユニット数の大半を占めている。週間視聴回数は7,467万回で、2位のケラーニとは僅差だった。グッズの販売等がなかったこともあり、アルバム・セールスはわずか3,000に留まっている。

 7位に初登場したのは、レゲトン・シンガーのバッド・バニーによる新作『Las Que No Iban a Salir』。初動ユニットは42,000で、そのうち33,000がアルバム・ストリーミング、1,000が楽曲単体によるユニット数で、初週の視聴回数は4,620万回を記録している。いくつかのグッズ販売があったものの、アルバム・セールスはわずか8,000だった。なお、本作は集計期間開始の2日後である5月10日にリリースされたため、8日にリリースされたその他の新作より2日分、集計期間が少ないことになる。

 本作は、今年2月末にリリースした『YHLQMDLG』(今週11位)からわずか3か月という短いスパンで発表したソロ3作目のアルバムで、新作ではあるが、収録を見送られた未発表曲が中心の内容となっている。TOP10入りはその『YHLQMDLG』(最高2位)と、2019年7月に9位をマークした、J. バルヴィンとのコラボレーション・アルバム『Oasis』含む3作目のランクイン。『YHLQMDLG』や2018年リリースのデビュー・アルバム『X 100pre』(最高11位)も、集計期間開始から少し後に発売されていて、これはこれで注目を集める新たな戦略といえる。


Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは、5月22日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『グッド・インテンションズ』NAV
2位『イット・ワズ・グッド・アンティル・イット・ワズント』ケラーニ
3位『ダーク・レーン・デモ・テープス』ドレイク
4位『マイ・ターン』リル・ベイビー
5位『Just Cause Y'all Waited 2』リル・ダーク
6位『ブレイム・イット・オン・ベイビー』ダベイビー
7位『Las Que No Iban a Salir』バッド・バニー
8位『エターナル・アテイク』リル・ウージー・ヴァート
9位『アフター・アワーズ』ザ・ウィークエンド
10位『ハリウッズ・ブリーディング』ポスト・マローン


トップにもどる billboard記事一覧

続きを読む


おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事
あわせて読みたい あわせて読みたい