故ジャニス・ジョプリン所縁の老舗ライブハウスが閉店、87年の歴史に幕
故ジャニス・ジョプリン所縁の老舗ライブハウスが閉店、87年の歴史に幕

 当時大学生だったジャニス・ジョプリンが、シンガーとしての道を歩み始めたことで知られる、米テキサスの老舗ライブハウス/レストランThreadgill’sが閉店することがわかった。

 オーナーのエディ・ウィルソンは、米テキサス・オースティンの北ラマー通りで、およそ87年間にわたりThreadgill’sとして営業してきた土地を売却することを計画していると話している。ガソリン・スタンドの跡地だったこの場所で、1960年代にテキサス大学の学生だったジャニスはパフォーマンスを行っていた。

 ライブハウスのレストランは、新型コロナウイルス感染症のパンデミック宣言を受けて、地元自治体の指示によりテイクアウトとデリバリーのみの営業に制限された今月初頭より臨時休業していた。州政府は、飲食店の営業停止措置が一時的なものであり、今月末には感染者数が減少することを予想している。だが今週月曜日、ウィルソンは会場を閉店することを発表し、詳細は明かさなかった。

 Threadgill’sが閉店するのは今回が2度目で、1933年にKenneth Threadgillが創業していて以降、1981年にウィルソンが営業を再開するまで数年間営業を行なっていなかった。ウィルソンは、Threadgill’sの営業再開に携わる前、1973年にArmadillo World Headquartersというライブハウスをオープンしている。ウィリー・ネルソンを筆頭としたテキサスの前衛的なカントリー・ミュージックの土壌となったこのライブハウスは、1980年の大晦日パーティーとともに惜しまれつつ閉店し、現在はオフィスビルになっている。