星野源「うちで踊ろう」、拡散力の強さとは 〈Billboard JAPAN〉|AERA dot. (アエラドット)

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星野源「うちで踊ろう」、拡散力の強さとは

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星野源「うちで踊ろう」、拡散力の強さとは

星野源「うちで踊ろう」、拡散力の強さとは

 新型コロナウイルスの影響により、チャートにも少なからず影響が出てきている。ビルボードジャパンでは緊急事態宣言に伴い、しばらくカラオケ指標の集計を取りやめることになった。カラオケのポイントのみでチャートインしている楽曲もあるだけに、これだけでも少なからず変動はあるはずだ。逆に言えば、こういう自体だからこそ新たなヒットに繋がる火種が生まれることを期待したい。

 その意味においては、星野源の「うちで踊ろう」が13位まで浮上していることは非常に注目すべきだろう(【表1】)。すでにニュースになっている通り無神経な政治利用の話題などもあるが、それはともかく「誰か、この動画に楽器の伴奏やコーラスやダンスを重ねてくれないかな?」という本人からのメッセージとともに、4月3日にinstagramにアップされた動画は多くのコラボレーションを生み、拡散され続けている。

 その後、4月5日に自身の公式チャンネルでYouTubeに公開された他、様々なコラボレーショが展開されていることもあり、チャートのポイントは動画再生数で16位を獲得。そしてTwitterでも拡散され、ツイート数では1位となった。加えてラジオでのオンエア回数も5位まで浮上しているのが特徴だ。従来の有料でリリースする音源と比べると、明らかに違うスタイルのヒット曲と言える。

 CD発売やストリーミングもなく、ダウンロードも無料のみという、これまでとは全く異なるスタイルでの発表となったが、外出自粛が求められる中、少しでも自宅での時間が楽しくなるようにと投稿されたことが共感を呼び大きな話題となった。星野源だからこその拡散力だとも言えるが、本楽曲をきっかけに新たに星野源を知ったり、ファンになった人も少なくないだろう。ライブ活動は中止、リリースも延期などアーティストにとっては受難の時期だが、違う切り口で音楽活動を行うヒントの1つにしていただき、なんとか乗り越えてもらいたいと思う。Text:栗本斉


◎栗本斉:旅&音楽ライター、選曲家。レコード会社勤務の傍ら、音楽ライターやDJとして活動を開始。退社後、2年間中南米を放浪し、現地の音楽を浴びる。その後フリーランスとして活動した後、2008年から2013年までビルボードライブのブッキングマネージャーに就任。フリーランスに戻り、雑誌やライナーノーツなどの執筆や音楽評論、ラジオやストリーミングサービスにおける構成選曲などを行っている。


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