【米ビルボード・ソング・チャート】ロディ・リッチ9週目のNo.1、レディー・ガガ新曲5位に初登場
【米ビルボード・ソング・チャート】ロディ・リッチ9週目のNo.1、レディー・ガガ新曲5位に初登場

 ロディ・リッチの「ザ・ボックス」が9週目の首位を死守した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 ストリーミング・チャート、R&B/ヒップホップ・ソング・チャート、ラップ・ソング・チャートでは、10週目の首位をキープした「ザ・ボックス」。ストリーミング・チャートで10週以上1位を記録したのは、昨年の年間チャートを制したリル・ナズ・Xの「オールド・タウン・ロードfeat.ビリー・レイ・サイラス」以来、1年ぶりとなる。

 2月28日に公開されたミュージック・ビデオの効果により、前週から2%ほど増加の4,910万視聴を記録。また、先週から10%増の11,000DLを売り上げ、デジタル・ソング・セールス・チャートでは14位から7位にTOP10復帰している。エアプレイ・チャートは8位をキープ(週間6,340万回)し、主要チャートのポイントもそれぞれ安定している。

 ロディ・リッチを追い越せないフューチャーとドレイクの「ライフ・イズ・グッド」は、今週も2位に停滞。これで、初登場から8週連続で2位にランクインし、歴代記録をまた更新した。初登場からではなく、2位に8週連続でランクインした記録としては、エド・シーランの「シンキング・アウト・ラウド」(2015年)以来、5年ぶり。歴代トップは10週で、フォリナーの「ガール・ライク・ユー」(1981年)と、ミッシー・エリオットの「ワーク・イット」(2002年)の2曲がある。

 ストリーミング・チャートでも2位どまりとなっている「ライフ・イズ・グッド」だが、今週の視聴回数は3,540万回で「ザ・ボックス」との差が開きはじめている。可能性がないとはいえないが、ストリーミングの減少率から首位略奪は難しい状況といえる。一方エアプレイは好調で、前週から13%増の4,970万回を記録し、17位から15位へランクアップした。

 今週ようやくTOP3が入れ替わり、ポスト・マローンの「サークルズ」は4位へダウンし、デュア・リパの「ドント・スタート・ナウ」が3位に浮上した。デュア・リパが同チャートでTOP3入りするのは、初の快挙。エアプレイ・チャートでは、週間9,530万回を記録して2位をキープした。そのエアプレイ・チャートでは、ポスト・マローンの「サークルズ」が11週目の首位をキープしているが、今週のオンエア回数は1億110万回で、「ドント・スタート・ナウ」との差も縮まっている。

 今週5位に初登場したのは、レディー・ガガの新曲「ステューピッド・ラヴ」。TOP10入りは、昨年3月9日付チャートで1位を記録した「シャロウ」から1年ぶり、通算16曲目で、TOP10に初登場した楽曲としては、8位にデビューした「ドープ」(2013年)以来7年ぶり、7曲目となる。2年連続でTOP10入りしたのは、計4曲ランクインした2010年~2011年以来9年ぶりとなる。

 週間53,000ダウンロードを記録し、デジタル・ソング・セールス・チャートではNo.1デビューを飾った「ステューピッド・ラヴ」。レディー・ガガにとって、セールス・チャートでの首位獲得は7曲目。また、ダンス/エレクトロニック・ソング・チャートでも、自身2曲目の首位獲得を果たした。1,970万視聴を記録し、ストリーミング・チャートでは9位、2,370万回でエアプレイ・チャートでは40位にそれぞれ初登場している。

 レディー・ガガは、これで2000年代、2010年代、2020年代の3年代でTOP10入りした5組目のアーティストとなった。その他には、マライア・キャリー、ドレイク、エミネム、マルーン5がいる。なお、マライアは90年代でも多数TOP10にランクインしている。

 「ステューピッド・ラヴ」が収録される3年半ぶりの新作『クロマティカ』は、4月10日にリリースされる予定。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは3月13日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100】トップ10
1位「ザ・ボックス」ロディ・リッチ
2位「ライフ・イズ・グッド」フューチャーfeat.ドレイク
3位「ドント・スタート・ナウ」デュア・リパ
4位「サークルズ」ポスト・マローン
5位「ステューピッド・ラヴ」レディー・ガガ
6位「ロクサーヌ」アリゾナ・ザーヴァス
7位「ブラインディング・ライツ」ザ・ウィークエンド
8位「ダンス・モンキー」トーンズ・アンド・アイ
9位「メモリーズ」マルーン5
10位「インテンションズ」ジャスティン・ビーバーfeat.クエイヴォ