【米ビルボード・アルバム・チャート】リル・ベイビー自身初のNo.1、バッド・バニー/ジェイムス・テイラーがTOP5デビュー 〈Billboard JAPAN〉|AERA dot. (アエラドット)

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【米ビルボード・アルバム・チャート】リル・ベイビー自身初のNo.1、バッド・バニー/ジェイムス・テイラーがTOP5デビュー

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【米ビルボード・アルバム・チャート】リル・ベイビー自身初のNo.1、バッド・バニー/ジェイムス・テイラーがTOP5デビュー

【米ビルボード・アルバム・チャート】リル・ベイビー自身初のNo.1、バッド・バニー/ジェイムス・テイラーがTOP5デビュー


 リル・ベイビーの新作『マイ・ターン』が自身初のNo.1デビューを飾った、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 本作は、最高3位をマークしたデビュー・アルバム『ハーダー・ザン・エヴァー』(2018年)から約2年ぶり、2作目のスタジオ・アルバム。その間、ガンナとのコラボレーション・アルバム『ドリップ・ハーダー』が4位、翌月に発表したミックステープ『ストリート・ゴシップ』が2位を記録しているが、首位獲得は本作が初の快挙となる。

 『マイ・ターン』の初動ユニットは197,000で、そのうち184,000がアルバム・ストリーミング(SEA)によるユニット数と、そのほとんどを占めた。週間視聴回数は2億6,160万回で、2020年度の週間最高ストリーミングを更新。また、前述の『ドリップ・ハーダー』が初週に記録した130,000ユニットを超える、初動ユニット数の自己最高記録も更新した。アルバムの実売は1万枚程度で、その中には12種以上あるグッズの売上等も含まれている。

 自身が所属する<Quality Control>からは、ミーゴスの『カルチャー』(2017年)、『カルチャーII』(2018年)に続く、3作目のNo.1獲得。意外ではあるが、シングル曲での最高位はガンナとのコラボ曲「ドリップ・トゥー・ハード」(2018年)が記録した4位どまりとなっている。

 続いて2位にデビューしたのは、プエルトリコのレゲトン・シンガー=バッド・バニーの『YHLQMDLG』。昨年6月にリリースした、J.バルヴィンとのコラボ・アルバム『オアシス』から9か月、デビュー作『X 100pre』(2018年)からは約1年ぶりの新作で、全米ではその『オアシス』が記録した9位を大きく上回る、自己最高位を更新した。

 『YHLQMDLG』の初動ユニット数は179,000で、そのうち142,000がストリーミングによるユニット(SEA)、35,000枚がアルバム・セールス、1,000が楽曲単体によるユニット数(TEA)だった。週間視聴回数は2億140万回で、ストリーミングを集計し始めた2014年12月以降、スペイン語によるアルバムとしては最大の週間ユニット数を記録している。

 スペイン語によるアルバムでの初動ユニット数としては、サンタナの『アフリカ・スピークス』が記録した57,000(2019年6月22日付)を超える、歴代最高記録を更新。なお、『アフリカ・スピークス』には一部英詞曲も含まれているため、全編スペイン語のアルバムとしては、オスナの『Aura』(2018年)が記録した49,000ユニット(2018年9月8日付)が2番目に高い記録となる。また、週間視聴回数としても、オスナの『Aura』が初週で記録した5,320万回を大きく上回る、最高記録更新となった。

 全編スペイン語で歌われたアルバムの最高位としても、シャキーラの『Fijacion Oral: Vol. 1』(2005年)とマナーの『Amar es Combatir』(2006年)が記録した4位を超える、歴代最高位を更新。なお、リッキー・マーティンのスペイン語アルバム『Musica + Alma + Sexo』(2011年)も3位をマークしているが、本作は11曲中2曲が英詞だった。

 スペイン語がメインのアルバムで同チャート1位を記録したのは、セレーナの『眠れない夜』(1995年)とイル・ディーヴォの『Ancora』(2006年)があるが、前者はスペイン語が6曲、英詞が5曲、ミックスされた曲が2曲あり、後者は10曲中7曲がスペイン語で、3曲は英詞だった。

 3位にBTSを挟み、今週4位にデビューしたのは、ジェイムス・テイラーの新作『アメリカン・スタンダード』 。初動ユニットは82,000で、81,000枚がアルバムの純粋な売上だった。セールスが圧倒的に強いのは、コンサート・チケットの償還と、彼のファンである年配層がストリーミングを利用しないことが理由として挙げられる。

 本作は、同チャート1位にデビューした前作『ビフォア・ディス・ワールド』(2015年)以来5年ぶりの新作で、TOP10入りは通算13作目。本作がTOP10入りしたことによって、1970年代、80年代、90年代、2000年代、2010年代、そして2020年代の6年代でTOP10入りした唯一のアーティストとして記録を更新した。内訳、70年代が6作、80年代と90年代が1作、2000年代と2010年代が2作。

 70年代、80年代、90年代、00年代、10年代でTOP10入りしたアーティストは、ジェイムス・テイラーの他以下の通り。

エリック・クラプトン
ニール・ダイアモンド
マイケル・ジャクソン
ポール・マッカートニー
ベット・ミドラー
トム・ペティ
ザ・ローリング・ストーンズ
サンタナ
ボブ・シーガー
ブルース・スプリングスティーン
ヴァン・ヘイレン
バーブラ・ストライサンド

 なお、ザ・ローリング・ストーンズ、バーブラ・ストライサンド、サンタナは、60年代でもTOP10入りを果たしているため、彼等が2020年代にTOP10入りすれば7年代に渡ってランクインしたアーティストとして記録が更新される。

 7位には米シカゴ出身のラッパー、G・ハーボの新作『PTSD』が初登場。昨年2月に発表した3rdアルバム『Still Swervin』から1年ぶり、4枚目のスタジオ・アルバムで、これまでの最高位だった2ndアルバム『Swervo』(2018年)の15位を上回る、自己最高位更新にして初のTOP10入りを果たした。初動ユニットは59,000で、そのうちアルバムの実売はわずか4,000枚。ユニット数のほとんどがストリーミングによるものだった。

 続いて8位には、ヘヴィ・メタル・バンドのファイヴ・フィンガー・デス・パンチによる『F8』がデビュー。2018年リリースの7thアルバム『アンド・ジャスティス・フォー・ナン』から約2年ぶり、8枚目のアルバムで、2009年発売の2ndアルバム『ウォー・イズ・ザ・アンサー』(最高7位)から7作連続のTOP10入りを果たした。初動ユニットは55,000で、そのうちアルバムの売上枚数が45,000枚。前者とは対照に、セールスが大半を占めた。


Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは、3月13日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『マイ・ターン』リル・ベイビー
2位『YHLQMDLG』バッド・バニー
3位『Map of the Soul: 7』BTS
4位『アメリカン・スタンダード』ジェイムス・テイラー
5位『プリーズ・エクスキューズ・ミー・フォー・ビーイング・アンチソーシャル』ロディ・リッチ
6位『チェンジズ』ジャスティン・ビーバー
7位『PTSD』G・ハーボ
8位『F8』ファイヴ・フィンガー・デス・パンチ
9位『ハリウッズ・ブリーディング』ポスト・マローン
10位『Still Flexin, Still Steppin』ヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲイン


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