パブリック・エネミー、フレイヴァー・フレイヴ解雇について声明を発表「もう次に進むべき時期」
パブリック・エネミー、フレイヴァー・フレイヴ解雇について声明を発表「もう次に進むべき時期」

 パブリック・エネミーが、ハイプマンのフレイヴァー・フレイヴ(Flavor Flav)を解雇した件について、メンバーのチャックD、James Bomb、DJ Lord、Pop Diesel、Jahiが連名で出した声明を米ビルボードが2020年3月2日に入手した。

 この声明には、「フレイヴァー・フレイヴと決別したのは彼の政治的見解が原因ではない」と明記されている。フレイヴァー・フレイヴは自身の弁護士を通じ、3月1日に米ロサンゼルスで開催されたバーニー・サンダース大統領候補の決起集会でパブリック・エネミーがパフォーマンスを披露すると告知されていたことへの不満を表明していた。

 声明ではさらに、「フレイヴァー・フレイヴは、2016年にジョージア州アトランタで開催されたハリー・ベラフォンテの慈善興行を欠席した時から活動停止処分を受けている。あれがグループにとって我慢の限界だった。彼は以前より、グラストンベリーからカナダに至るまで数多くのライブ、アルバムのレコーディング、写真撮影などを欠席してきた。彼はいつも仕事よりパーティーを選んでいた」と続いている。

 「2019年5月にパブリック・エネミー・レイディオがウータン・クランとダブル・ヘッドライナーとして欧州をツアーした時も、フレイヴァー・フレイヴ抜きでだった。フレイヴァー抜きで数多くの慈善ライブも開催してきた。パブリック・エネミー・レイディオが前進しようとしていた時、フレイヴァー・フレイヴはリアリティー番組“Growing up Hip-Hop New York”に主演し、あるエピソードでは自分の子どもたちが介入して(依存症の)リハビリ施設に入所させるべきか相談していた」とグループは綴っており、「もう次に進むべき時期で、全員がフレイヴァーの幸運を祈っている」と締め括られている。

 声明が発表される前、チャックDとフレイヴァー・フレイヴはTwitterで激しい口論を繰り広げていた。チャックDはフレイヴァーについて、「あいつはノーギャラの慈善興行をやりたがらない」、「金曜日にあいつの強欲弁護士にまた訴訟を起こされたから、もうあいつには家にいてもらうし、リハビリしたほうがいい」などとツイートし、フレイヴァーは、「からかってんのか、おい?バーニー・サンダースのために?俺たちが35年かけて積み上げてきたものを政治のために破壊するのか?俺が特定の候補に肩入れしたくないってだけで……俺は今、お前とお前の決断に失望しているよチャック……」などとつぶやいていた。

 フレイヴァーはさらに、「チャックD、俺はあんたが言うようにドラッグなんてやってないし、10年全く手を出してない。依存症と闘っていたことはあるし、何百万人ものアメリカ人同様、どれほど大打撃なのか分かってる。チャック、そういうことについて嘘をつくべきじゃないって分かってるくせに」と綴っていた。