ゴスペルシンガー・TiA、29人のクワイアと共に世界基準のパフォーマンス披露 グラミーノミネートアーティストも飛び入り出演 〈Billboard JAPAN〉|AERA dot. (アエラドット)

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ゴスペルシンガー・TiA、29人のクワイアと共に世界基準のパフォーマンス披露 グラミーノミネートアーティストも飛び入り出演

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ゴスペルシンガー・TiA、29人のクワイアと共に世界基準のパフォーマンス披露 グラミーノミネートアーティストも飛び入り出演

ゴスペルシンガー・TiA、29人のクワイアと共に世界基準のパフォーマンス披露 グラミーノミネートアーティストも飛び入り出演

 TiAが、2月24日に東京・ビルボードカフェ&ダイニングにて今年初となるワンマンコンサート【TiA ONE LOVE LiVE】を開催した。

 昨年、7年半ぶりに日本でリリースしたアルバム『MIRACLE』を機に、ひさびさに日本での活動も本格的に再開したTiAだが、数々のテレビやラジオ番組などへ出演した際の、その世界に認められた圧倒的な歌唱力が大反響を呼び、15:30と19:00の2回公演は、共に早々にソールドアウトを記録。メディアでその存在を知り、「TiAの歌声を生で聴いてみたい!」という会場を埋め尽くしたオーディエンスの熱気が充満する中、TiAのコンサートが幕を開けた。

 1~2曲目は、TiAが2014年に1度は歌手を諦めようとニューヨークへ渡る前のオリジナル曲「サクラ涙」、そして「100年に一度の愛しています。」からスタート。続いて、今年1月に出演し、優勝を飾り大反響を呼んだテレビ東京『THEカラオケ★バトル 最強女子ボーカリストカップ』で歌唱したJUJU「奇跡を望むなら…」と、MISIA「THE GLORY DAY」の2曲のカバー曲を披露して大きな拍手が送られる。

 「THE GLORY DAY」の熱唱で会場のテンションが高まる中、TiA自身が作詞・作曲を手掛けたファンクナンバー「Funk it up!!」のうねるようなグルーヴで会場を包みフロアを揺らした後、MCで当時の思いを伝えながら歌ったのは、TiAがニューヨークに渡り、まだゴスペルにも出会う前に、「私はまだ道の途中なんだ」という思いを込めて書いた「I’m On My Way」。彼女にとって、初の世界配信楽曲ともなった同楽曲でのTiAならではの美しい高音が印象的な歌唱は、マッシュアップのような形で、終盤からR・ケリーの大ヒット曲にして、今やゴスペル・スタンダード的な楽曲ともなっている「I Believe I Can Fly」につながっていき、コンサート前半のクライマックスへと高揚していく。

 会場中がその歌声に感極まる中、呼び込まれたのは、TiAが自身の夢のために募集を開始し始めたばかりの自身のクワイア、TiA’s Choir(ティアズ・クワイア)のメンバー達。現在、僅か数日で300名を突破しそうなほどの会員登録がされているというTiA’s Choirから、この日は、抽選で選ばれた29名のメンバーが登場し、TiAと共に改めて「I Believe I Can Fly」を歌い始め、会場はまるで教会かのようなゴスペル特有の雰囲気に一気に包み込まれていく。

 続いて披露されたのは、TiAがゴスペルに出会ったニューヨークのハーレムにある黒人教会で、TiAにゴスペルを歌うことを勧めたテレンス牧師がTiAのために書き下ろした、TiAにとって初のオリジナルゴスペルソングである「It Could Have Been Another Way」。その天までも高く突き抜けるようなTiAのヴォーカル、そして折り重なってくるクワイアの大合唱に、会場は思わず涙を流す人が続出するほどの感情の高まりを見せる。歌い終わった後は、TiAの目にも大粒の涙がこぼれていた。

 そして、クワイアが会場を取り囲むようにフォーメーションを変え歌われたのは、TiAが教会で初めて出会い、歌ったゴスペルの大スタンダードナンバー「Center Of My Joy」。TiAがアメリカのゴスペル大会でも披露してきた楽曲であり、TiAにとって、もっとも大切なゴスペルナンバーとも言えるこの楽曲で、TiAのヴォーカルと、彼女の思いを知るTiA’s Choirの合唱は、文字通り、神がかったような圧巻のパフォーマンスで会場中を魅了する。

 最高潮に達したテンションのままに畳み掛けるように披露されたのは、TiAが作詞作曲した本場ゴスペル特有のダンスナンバーである「Praise Break」。TiAを筆頭に、全員が手を挙げたり、クラップをしたり、ダンスをしたりしながら、オーディエンスを巻き込んでいき、完全なる一体感が生まれた会場中からは大きな歓声と拍手が巻き起こる。

 会場中のボルテージが最大限に高まる中、そこから映画『天使にラブソングを』の大ヒットにより、日本でもっとも有名なゴスペルナンバーとも言える「Oh Happy Day」でオーディエンスも含めその場にいた全員がクワイアの一員になったような大合唱へと突入していく。ここは、まるでアメリカの教会か?と錯覚するようなぞの盛り上がりは、本場のアメリカで自身も黒人クワイアの一員として、その空気感を吸収してきたTiAにしか生み出せないものだったと言えるだろう。

 本編最後の曲としてTiAが選んだのは、昨年デビュー15周年を機に、およそ7年半ぶりにリリースしたアルバム『MIRACLE』のタイトル曲でもある「Miracle」。TiAのこれまでの人生のすべてが綴られたような歌詞が心に響く渾身のバラードで、オーディエンスの心を魅了した。アンコールでは、TiA作詞作曲のゴスペルナンバー「Joyful」を披露。再び、TiA’s Choirも登場し、会場中を巻き込んだパフォーマンスで大団円を迎えた。

 なお、この日のバンドは、TiAが日本でなかなか認められずにもがき苦しんでいた10年以上前から彼女の才能を信じ支え続けてきた、グランドピアノの土井あかねとサックス/キーボードの西村貴行というTiAが絶大な信頼を寄せる日本人メンバーに、サプライズゲストとして、TiAがニューヨークで出会いTiAのレコーディングにも多数参加しているドラム/パーカッションのNorman Edwardsと、同じくTiAがニューヨークの大会で出会ったサックス奏者のPatric Bartley Jr.が飛び入り参加したことも大きなトピックとなった。SpinKickという自身のユニットで活動するNormanも、自身のクインテットを率い日本でのコンサートも開催しているPatrickも、グラミー賞にノミネートされたことがあるほどの超実力派ミュージシャン。そんな奇跡のバンドメンバーと共に繰り広げられた、今、もっとも輝いてると言っても過言ではないゴスペルシンガーTiA、そしてTiA’s Choirの饗宴は、今後、伝説の公演として語り継がれていくのではないか、そんな予感さえしてしまうほどの、忘れられない素晴らしいステージとなった。

 TiAは、6月20日に渋谷・東京山手教会にて、次のワンマンコンサート【TiA Heart Singing Concert -Rejoice-】を開催することがアナウンスされている。現在、先行予約を受付中だが、早くもソールドアウトしそうな勢いで応募が殺到しているとのこと。TiAの16周年であり、バースデーマンスでもある6月におこなわれるこの公演、
是非、チケットをGETして、今、もっとも魂を震わせるアーティストTiAの生の歌声を体感して欲しい。

 そして、TiAと一緒にステージで歌ってみたい、という人は、是非、現在登録受付中のTiA’s Choirへ登録してみよう。きっと、今まで見たことのない景色が広がっているに違いない。

Photo:Ryosuke Kanesaka


◎公演情報
【TiA Heart Singing Concert -Rejoice-】
2020年6月20日(土)
東京・山手教会
Open/15:00 Start/16:00
チケット:前売5,000円 


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