ハリソン・フォード、ストイックすぎる作品選びの基準を明かす
ハリソン・フォード、ストイックすぎる作品選びの基準を明かす

 地図にない地を目指し旅する男ソーントンと奇跡の名犬バックの冒険を描く映画『野性の呼び声』が2020年2月28日より公開される。

 息子を亡くし、喪失感を抱えたまま孤独な旅を続ける男ソーントンをハリソン・フォードが演じる。ある日数奇な運命によって、犬ぞりの先導犬を務めるバックと出会ったソーントンは、バックとの“言葉の壁を越えた絆”を深めながら、再び命の炎を燃やしてゆく。ソーントンの心の旅を演じきったハリソンは、「その作品が観客にとって、私が“感情の訓練”と呼ぶべきものを提供できるかどうか?ということ。つまり、観客が物語の中に自分を投影することができて、強く感情を揺さぶることができるかということなのです」と、出演作を選ぶ基準が、自身が観客に感情の揺さぶりを与えられるかどうかにあることを明らかにした。

 ハリソン・フォードといえば、『スター・ウォーズ』シリーズや、『インディ・ジョーンズ』シリーズをはじめ、数々の名作アクションやアドベンチャーなどで世界中の人々の心を捉え続けてきた。そんなハリソンも御年77歳となるが、今なおスクリーンを通して観客を感動させることができるかを追求する。年齢を重ね、さらにどん欲にエンターテイナーであろうとするその姿には脱帽する。実際にハリソンの演技を間近にみていた監督のクリス・サンダースは、「本作の撮影でハリソンが素晴らしかったのが、ソーントンというキャラクターを創り上げてくれたことです。このキャラクターをハリソンがしっかりと方向づけてくれたのです」と、現場でのハリソンの役作りを絶賛している。

 ハリソンは「飼われていた犬のバックが自然の呼びかけに応え、惹かれてゆき、変わってゆく。そしてその変化はバックと一緒にいる、私が演じたソーントンにも起こってゆくのです。とても面白く、胸躍る作品だと思います。若い人にもワクワクできる作品になっていますよ」と請け合い、本作にも年齢や性別を超えた、大きな感情の揺さぶりがあることを明かした。

 アラスカの大地でお互いの絆を深めながら旅をするソーントンとバックの再生の物語は、一世紀以上も人々の心を捉え続けてきた。そして今、数々の名作で“言葉の壁を越えた絆”を描き続けている名クリエイターの手によって、新たに生まれ変わる『野性の呼び声』。人類未踏の地に挑戦する一人の男と、一匹の犬の冒険と友情を描く、感動のスペクタクル・アドベンチャーに、今、世界が注目している。

◎公開情報
『野性の呼び声』
2020年2月28日(金)より、全国ロードショー
監督:クリス・サンダース
出演:ハリソン・フォード、ダン・スティーブンス、カレン・ギラン、オマール・シーほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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