ジャスティン・ビーバー、『Seasons』最新EPで薬物依存について赤裸々に語る「どれだけ深刻だったか誰も知らない」
ジャスティン・ビーバー、『Seasons』最新EPで薬物依存について赤裸々に語る「どれだけ深刻だったか誰も知らない」

 ジャスティン・ビーバーのYouTube Originalsシリーズ『Seasons』が話題だが、“The Dark Season”(闇の季節)と題されたエピソード5では、10代から20代前半にかけて苦しんでいたという薬物依存について踏み込んでいる。https://youtu.be/Uz2-nYKCFIo

 EP5の冒頭でジャスティンは、生まれ育ったカナダ・オンタリオ州ストラトフォードにある幼少時代を過ごしたアパートを訪れ、13歳の頃に初めて大麻を吸ったのはこのアパートの裏だったと回想している。「すごくハイになって、自分はすごく大麻が好きなんだなって気付いた」と明かしつつ、すぐに若い頃から薬物を使用すると依存しやすいということも付け加えている。

 若くして音楽業界で有名になってしまった彼は、悩みから逃れる手段として、「一時期はリーン(咳止めシロップとソフトドリンクの混合物)をすすったり、錠剤を飲みまくったり、モリー(MDMA)だって(マジック・)マッシュルームだって、あらゆることをやってた」と、衝撃の告白をしている。そして、「僕の場合、全てカメラの前で経験して、違うレベルの露出があった。お金と物をたくさん持っていた」と振り返っている。常に人の目に晒されながら成長しなければならなかった上、周りには彼の薬物使用に歯止めをかけるどころか、一緒に贅沢な暮らしを楽しみたがる人ばかりが群がっていた。

 長年のマネージャーであるスクーター・ブラウンは、19歳から21歳にかけてのジャスティンの人生を“暗黒時代だった”と形容している。この頃の彼は、ドラッグ・レースや飲酒運転で捕まったり、暴行事件を起こしたりしていたほか、パーティー三昧で粗暴な振る舞いが目立っていた。ブラウンは、「彼はとても短い人生の中で多数の困難を経験してきた」と振り返りつつ、「若者が、多くの人に影響する非常に大きな決断を下していたわけだ。そういった場面では、正しい決断をすることもあれば、間違うこともあるんだよ」と話している。

 ジャスティンは自身の子ども時代について、基本的にはいい子だけれど、クラスのお調子者で成績は悪く、大人の言うことを聞かなかったと振り返り、手本となる人物も近くにいなかったと話している。朝起きるとすぐに錠剤を飲み、大麻を吸ってから活動し始めていた時期について語った彼は、「どれだけ深刻だったか誰も知らない。この業界の悪いことばかりに価値を見出し始めてしまった。それが目の前にぶら下がっていたから。“これが手に入れば幸せになれる。これをやれば幸せになれる”って具合に。実のところ、僕は(誘惑に勝つための)手段を持ち合わせていなかったんだ。いいチーム・プレイヤーになるための手段を、親が僕に与えてくれたことがなかったから」と両親との関係についても語っている。

 妻のヘイリーは、ジャスティンとの関係が復活したのは、彼が薬物を断ち切ることに成功してからだったと明かしている。「(薬を)やめようと決断したのは、死んでしまう気がしたから」と言う彼は、セキュリティー担当者が夜間に自分の脈を確認しに来ていたことを明かしつつ、「本当にものすごく怖かった」と話している。