オジー・オズボーン、パーキンソン病を公表
オジー・オズボーン、パーキンソン病を公表

 オジー・オズボーンが、米情報番組『グッド・モーニング・アメリカ』とのインタビューで、2019年は怪我や病気に見舞われた“最悪”の年だったことを明かした。

 昨年について彼は、「人生で最悪の、最長の、一番痛くて、惨めな一年だった」と語っている。2019年の初めに米ロサンゼルスの自宅で転倒し、2003年に負ったATV(オフロードカー)事故が元の怪我が悪化してしまい、背骨に15個ものネジを埋め込むなど大掛かりな手術と長期入院が必要だったことを明かしている。

 「倒れた時は真っ暗だった。バスルームに行って倒れてしまった。床にバタンと倒れて、その場で“ああ、やっちまったな”ってすごく冷静に考えていたことを覚えている。シャロンが救急車を呼んでくれた。そこからはずっと下り坂だった」と彼は当時を振り返っている。

 さらに、怪我の治療中にオジーがパーキンソン病であることも発覚した。インタビューに付き添った妻でマネージャーのシャロンは、「PRKN 2だった。パーキンソン病には多くの種類があって、死を宣告されたわけでは決してないけれど、体の神経に影響が出ることは確か。調子のいい日が続いたと思ったら、すごく悪い日があるの」とオジーの病状を説明している。パーキンソン病は進行性の神経変性疾患で、震えや硬直、言語や運動障害が症状として現れる。現時点で根本的な治療法はない。

 現在オジーは、“まだ軽い”と話す病状を抑えるための薬や、怪我由来の神経症状を抑えるために多数の薬を服用しており、副作用にも悩まされている。「手術をしてから(右)腕がしびれてしまい、脚も冷たくなってしまう。パーキンソン病のせいなのか何なのか分からなくて、そこが問題なんだ。手術の時に神経が切断されてしまったから。今まで神経の痛みというものを知らなかったんだけど、変な感覚だ」と彼は話している。

 これまで病気を公表してこなかった彼だが、「このようなことをずっと隠しているのはつらい。まともな気持ちになれなくて、罪悪感を感じてしまう」と、多くのファンの存在から力をもらっており、1日でも早くツアー生活に戻りたいと語っている。その為にはあらゆる治療法を試す覚悟を決めたようで、4月には夫婦でスイスに渡り、免疫力を最大限まで高めることを専門とする医師のもとを訪れるつもりであると話している。