chelmico×iri初の共同主催ライブ【SAKEBANIGHT】が大盛況
chelmico×iri初の共同主催ライブ【SAKEBANIGHT】が大盛況

 chelmicoとiriが、共同主催ライブ【SAKEBANIGHT 2020】の東京公演を、1月18日の梅田・バナナホールで行った大阪公演に続き、19日に渋谷WOMBにて開催した。彼女たちが、初めて同じステージに立ったのは2016年3月におこなわれたローカルなクラブイベント。その後、約4年の月日が流れ、今や注目の女性アーティストとなった2組による、初めてのツーマンライブの開催となった。
 
 トップバッターはDJの%CことTOSHIKI HAYASHIに続いて登場したchelmico。ラテンマナーのドラムンベースと共に高速ラップをたたみ掛ける「Player」で幕開けたこの日は、新作アルバム『Fishing』の楽曲が中心のセット。しっとりメロウな「Balloon」からダンストラック「Highlight」まで、緩急のついた楽曲と巧みなラップやコール&レスポンス、緩いMCによって、オーディエンスの心をがっちりキャッチすると、中盤には、17日に配信がスタートしたばかりの新曲「Easy Breezy」を披露。MVの再生回数が急上昇しているこの曲は、ブルースやスカの要素を織り込んだトラックに乗せたラップから伝わってくるアグレッシブな勢いが会場を盛り上げた。

 続く二番手は、DJ TAARがバックを務めたiri。アコースティックギターを弾きながら歌われたフォーキーな「ナイトグルーヴ」からスタート。歌とラップを柔軟に行き来するボーカルと新旧の楽曲を散りばめたセットリストは、光と陰が揺らめく彼女ならではの音楽世界を映し出した。エモーショナルな歌声が映える「Wonderland」から強いメッセージが打ち出された「Only One」まで、多彩な楽曲によってオーディエンスを惹きつけ、中盤には22日にリリースされるニューシングル「24-25」を前日の大阪に続き、東京でもライブ初披露。ゴスペル・テイストの高揚感溢れるトラックに乗せ、25歳になったiriが葛藤を乗り越えた先で理想像に向かっていくポジティブな意志を解き放った。

 そして、ラストのスペシャルなコラボレーションとして、iriの「Mellow Light」にchelmicoと同曲のアレンジを手がけた%Cが参加。chelmicoの「LOVE IS OVER」にiriが参加した前日の大阪公演に対して、この日は3人の華やかなマイクリレーの最中にiriが思わず感涙するほどにお互いの思いがこもった念願の対バンライブを締め括った。

しかし、2020年はまさに始まったばかり。iriは4月12日の仙台darwinを皮切りに、全国11ヶ所で行われる自身最大規模の全国ツアー「iri Spring Tour 2020」を控えている。一方のchelmicoも3月1日の横浜F.A.Dを皮切りに、全国10ヶ所で行われる『chelmico 感謝祭 Tour 2020』の開催が決定。1月25日のチケット一般発売を前に、chelmicoの公式HPにて本日0時まで最終先行販売が行われているので、この先、間違いなく注目度が高まっていく両アーティストのライブをお見逃しなく。

Text:小野田雄

◎セットリスト
・BANANA HALL
iri
1.ナイトグルーヴ
2.半疑じゃない
3.CAKE
4.Slowly Drive
5.Corner
6.24-25
7.Wonderland
8.SUMMER END
9.Only One
10.rhythm
chelmico
1.Player 
2.ラビリンス’97 
3.ひみつ
4.Timeless
5.Honey Bunny
6.Navy Love
7.Balloon
8.Easy Breezy
9.switch
10.Summer day
11.Highlight
12.Love is Over session with iri

・渋谷WOMB
chelmico
1.Player 
2.ラビリンス’97 
3.Timeless
4.Honey Bunny
5.Navy Love
6.Balloon
7.Easy Breezy
8.switch
9.Summer day
10.Highlight
11.Love is Over
iri
1.ナイトグルーヴ
2.半疑じゃない
3.CAKE
4.Slowly Drive
5.Corner
6.24-25
7.Wonderland
8.SUMMER END
9.Only One
10.rhythm
11.Mellow Light session with chelmico

Photo by 日吉純平、田中聖太郎