【米ビルボード・ソング・チャート】リリース25周年の「恋人たちのクリスマス」が初首位、ホリデー・ソングが席巻

2019/12/17 13:50

【米ビルボード・ソング・チャート】リリース25周年の「恋人たちのクリスマス」が初首位、ホリデー・ソングが席巻
【米ビルボード・ソング・チャート】リリース25周年の「恋人たちのクリスマス」が初首位、ホリデー・ソングが席巻


 マライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」がリリース25周年目でNo.1獲得を果たした、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
 先週3位まで上昇した同曲は、前週から184%増の週間27,000ダウンロードを記録し、デジタル・ソング・セールス・チャートでも1位に到達。ストリーミング・チャートでも2週目のトップを維持し(週間4,560万試聴)、エアプレイ・チャートでは3,440万回を記録して32位から27位に上昇した。
 ホリデー・ソングが、同チャートで首位を獲得するのは、1958年12月22日~1959年1月12日までの4週間1位を記録した、アルビン&ザ・チップマンクスの「ザ・チップマンク・ソング」以来、約61年ぶり、歴代2曲目の快挙。というのも、数年間の例外を除くその他の年は、ホリデー・ソングが、Hot 100にはチャートインできないというルールがあったから。同曲がリリースされた1994年も、そういったルールのもと上位にはランクインすることができなかった(シングル盤がリリースされなかったという理由もある)。
 ストリーミングがチャートに反映された2014年末以降、過去のホリデー・ソングもチャートインできるようになり、クリスマス・シーズンになると人気曲が毎年上位を占める傾向にある。「恋人たちのクリスマス」は、昨年のクリスマス・ウィークにストリーミング・チャートで1位を記録し、2019年1月5日付チャートで3位まで最高位を更新。そして発売から25周年目を迎えた今年、遂にNo.1獲得を果たすというある種ドラマティックな展開をみせた。
 マライアの首位獲得は、通算19曲目。この記録は、ビートルズがもつ20曲に次ぐ歴代2番目の首位獲得数で、女性アーティストとしては最高数。続いてリアーナの14曲、マイケル・ジャクソンの13曲、マドンナとスプリームスがもつ12曲が並ぶ。また、首位獲得総週としては80週目に記録を更新し、歴代2位にランクインしているリアーナの60週を大きく離した。リアーナに次いでは、ビートルズの59週、ボーイズIIメンの50週、ドレイクの49週が続く。
 マライアは、これで90年代、2000年代、2010年代の全てにおいて1位を獲得した4人目のアーティストとなった。その他には、アッシャー(90年代が1曲、2000年代が7曲、2010年代が1曲)、ブリトニー・スピアーズ(90年代が1曲、2000年代が2曲、2010年代が2曲)、クリスティーナ・アギレラ(90年代が1曲、2000年代が3曲、2010年代が1曲)の3組がいる。なお、マライアは90年代が14曲、2000年代が4曲、2010年代が1曲で、他3者の記録と大きく差をつけている。「恋人たちのクリスマス」が2週先の2020年1月4日付チャートまで1位を維持できれば、ブリトニー・スピアーズがもつ2010年代の2曲を上回るだけでなく、2020年代までの4年代で1位を記録した唯一のアーティストとして記録を更新する。
 18曲目の首位獲得を果たした前曲「タッチ・マイ・ボディ」(2008年4月19日付チャート)から、11年8か月という長いブランクを経て記録を更新したマライア。これは、ドクター・ドレーがフィーチャリング・アーティストとして参加した、ブラック・ストリートの「ノー・ディギティ」(1996年)から、エミネムとのコラボ曲「クラック・ア・ボトルfeat.50セント」(2009年)で記録した12年2か月以来、10年を上回るブランク期間で、女性アーティストの記録としては、シェールがもつ「ダーク・レディ」(1974年)から「ビリーヴ」(1999年)の25年に次ぐ歴代2番目の記録となる。
 同曲が収録されたアルバム『メリー・クリスマス』は、発売から25周年を記念したスペシャル・デラックス盤として11月1日に再リリースされ、アルバム・チャートでもTOP10入りを果たしている。例年の傾向からみると、クリスマス本番を迎える次週~翌々週がホリデー・ソングのピークとなるため、12月中は「恋人たちのクリスマス」がトップの座を死守する可能性が高い。
 マライアに続き、先週8位に浮上したブレンダ・リーの「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー」も3位に上昇し、最高位を更新している。ホリデー・ソングの記録としては、前述の「恋人たちのクリスマス」と「ザ・チップマンク・ソング」に次ぐ歴代2番目に高い順位で、以下、ケニー・Gの「Auld Lang Syne」(2000年)とニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックの「ディス・ワンズ・フォー・ザ・チルドレン」(1990年)が記録した7位、今週15位にランクインしているボビー・ヘルムズの「ジングル・ベル・ロック」(8位)、ダン・フォーゲルバーグの「セイム・オールド・ラング・サイン」(1981年/ 9位)、バール・アイヴスの「ホリー・ジョリー・クリスマス」と、アンディ・ウィリアムスの「モスト・ワンダフル・タイム・オブ・ザ・イヤー」が記録した10位が、それぞれTOP10入りしている。
 「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー」は、週間3,710万視聴を記録しストリーミング・チャートでも4位から3位に上昇。エアプレイ・チャートでは43位から34位に大きく順位を上げている(週間2,640万回)。この曲も「恋人たちのクリスマス」同様に、1960年12月12日付チャートで初登場してから約59年という長い期間を経て最高位を更新した。今週は、バール・アイヴスの「ホリー・ジョリー・クリスマス」も前週の18位から10位に、TOP10入りを果たしている。ストリーミング・チャートでは、週間3,190万回を記録して8位に上昇した。
 12月8日、空港で発作に見舞われ死去したジュース・ワールド。その訃報を受け、自身最大のヒット曲「ルーシッド・ドリームス」が今週8位にリエントリーを果たしている。「ルーシッド・ドリームス」は、前週から235%増の3,860万視聴を記録し、ストリーミング・チャートで2位、1,637%増加の8,000ダウンロードを記録し、デジタル・ソング・セールス・チャートでは14位にそれぞれ再ランクインした。その他にも、前週の40位から12位にジャンプアップしたヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲインとのコラボ・ソング「バンディット」や、「レジェンズ」(29位)、「ロバリー」(49位)など計7曲が100位内にランクインしている。今週のアルバム・チャートでは、デビュー・アルバム『グッドバイ&グッド・リダンス』が6位、2ndアルバム『デス・レース・フォー・ラヴ』が10位に、それぞれ再TOP10入りを果たしている。

Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは、12月20日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「恋人たちのクリスマス」マライア・キャリー
2位「サークルズ」ポスト・マローン
3位「ロッキン・アラウンド ザ・クリスマス・ツリー」ブレンダ・リー
4位「サムワン・ユー・ラヴド」ルイス・キャパルディ
5位「グッド・アズ・ヘル」リゾ
6位「ロクサーヌ」アリゾナ・ザーヴァス
7位「メモリーズ」マルーン5
8位「ルーシッド・ドリームズ」ジュース・ワールド
9位「ダンス・モンキー」トーンズ・アンド・アイ
10位「ホリー・ジョリー・クリスマス」バール・アイヴス

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