<ライブレポート>スタイリスティックス、クリスマス・シーズンを彩る来日公演がスタート
<ライブレポート>スタイリスティックス、クリスマス・シーズンを彩る来日公演がスタート

 誰しも季節の移り変わりと共に聴きたくなる一曲、思い出すメロディがある。12月も半ば、クリスマスが近づくと、スタイリスティックスのコーラスワークに彩られたクリスマスソングが聴きたくなる人も多いはずだ。
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 ビルボードライブのクリスマス・シーズンといえばスタイリスティックス。2007年にビルボードライブがオープンして以来、毎年クリスマス・シーズンに来日し、同クラブだけでもトータル200以上のステージをこなしてきた彼ら。今年は12月11日、ビルボードライブ大阪にて待望の来日公演がスタートした。

 1968年に結成され、昨年50周年を迎えたスタイリスティックス。70年代以降、フィラデルフィア・ソウルの名門ヴォーカル・グループとして一世を風靡し、日本においても抜群の知名度を誇っているのは言うまでもない。昨年のツアーから、新たなリードシンガーとして、テンプテーションズやマンハッタンズの一員として活躍したバーリントン"ボー"ヘンダーソンが参加。例年以上に華やかなパフォーマンス見せてくれたのは記憶に新しいところである。バンドメンバーによるオープニングセッションにのせて、メンバーがステージに登場。大きな歓声と拍手の中、ハーバート・ムレルの「さあ、パーティの始まりだ!」の声と共にショーが幕を開けた。指を鳴らし、軽やかにステップを刻みながら、時にメロウに、時に情熱的に、メロディを紡ぐ甘美な歌声に会場中が酔いしれる。

 代表曲「You Are Everything」、「愛がすべて/Can't Give You Anything(But My Love)」を筆頭に、50年という年月の中、様々なシーンで音楽ファンの心を温めて来た名曲の数々が惜しみなく披露されるステージ。更にはディオンヌ・ワーウィックのカバー「遠い天国/You'll Never Get To Heaven (If You Break My Heart)」、4人のコーラスワークが堪能できるメドレーへと続き、会場がロマンティックなムードに染め上げられていった。「僕たちの曲はラブソングも多いけど、ディスコチューンも多いんだよ。さあ、ディスコへ繰り出そう!」そんなMCの後、フロアはダンスホールへと変身。軽快なビートにのせて、オーディエンスが一斉に立ち上がり、ステップを刻み始めた。

 アンコールでは、それぞれがリードボーカルを担当するクリスマスメドレーも登場。会場中から大きな拍手と歓声が沸き起こり、終始パーティムードに包まれていた。本ツアーは今後、13日から15日にビルボードライブ大阪、18日から20日、23日~25日までビルボードライブ東京にて開催される。年末の喧騒に追われ、慌ただしく過ぎていくこの季節。スタイリスティックスの歌声と共に、豊かな時間を過ごしてみてはいかがだろう。

◎text by 杉本ゆかり
Photo by Kenju Uyama

◎公演情報
【スタイリスティックス】

ビルボードライブ大阪
2019年12月11日(水)※終了

2019年12月13日(金)
1st Stage Open 17:30 Start 18:30
2nd Stage Open 20:30 Start 21:30

2019年12月14日(土)・15日(日)
1st Stage Open 15:30 Start 16:30
2nd Stage Open 18:30 Start 19:30

ビルボードライブ東京
2019年12月18日(水)~20日(金)、23日(月)~25日(水)
1st Stage Open 17:30 Start 18:30
2nd Stage Open 20:30 Start 21:30