【ビルボード 2019年間 Streaming Songs】あいみょん「マリーゴールド」が上半期に引き続き1位に Official髭男dism/King Gnuが大躍進
【ビルボード 2019年間 Streaming Songs】あいみょん「マリーゴールド」が上半期に引き続き1位に Official髭男dism/King Gnuが大躍進

 2019年の年間ストリーミング・チャート“Streaming Songs”は、あいみょん「マリーゴールド」が、上半期に引き続き首位に輝いた。

 2018年8月に配信がスタートした「マリーゴールド」は、2018年末の『NHK紅白歌合戦』で披露された影響もあり、2019/1/14付チャートで初の1位を獲得。その後も、同曲が収録されたアルバム『瞬間的シックスセンス』が2月にリリースされたことが後押しし、20週連続で首位をキープした。下半期はOfficial髭男dism「Pretender」が猛攻を仕掛けていたが、超僅差で「マリーゴールド」が年間チャート首位獲得となった。
 
 あいみょんと並び、2019年のストリーミング・チャートで大いに存在感を示したOfficial髭男dismは、年間トップ100に8曲がエントリーを果たした。2019年発表の「宿命」「イエスタデイ」に加え、過去曲である「ノーダウト」「115万キロのフィルム」などが上位にチャートインしていることから、多くのリスナーが2019年に初めて彼らの存在を知り、過去作を掘り返したことが考えられる。

 年間3位に「白日」がチャートインしたKing Gnuにも過去作掘り起こしの動きは見られたが、こういった現象はストリーミングで楽曲がヒットしたすべてのアーティストに該当するわけではなく、アーティスト認知よりも楽曲認知が勝るパターンがほとんどだ。そんななか、2019年以前にリリースした楽曲が年間上位にチャートインするほど親しまれているOfficial髭男dismやKing Gnuは、楽曲のみならずアーティスト自身の支持をこの1年で固めたことが推測できる。何か一曲がヒットした時、その後コンスタントに楽曲をリリースし続けることもチャートアクションにおいて重要だが、過去作を掘り返したリスナーが“今まで知らなかった名曲”を見つけることこそ、ストリーミング・サービスの醍醐味であり、さらなるヒットに結びつくのではないだろうか。

 さらに2019年のチャート上位の傾向として、日本のバンドによる楽曲が大幅に増加した。2018年はトップ100のうち日本のバンドによる楽曲は17曲だったが、2019年はその倍以上となる42曲がエントリーしている。内訳としては、前述のOfficial髭男dismとKing Gnuの躍進、元々ストリーミング人気の高いMrs.GREEN APPLEやONE OK ROCKが新作アルバムをリリース、back numberが過去曲の配信をスタートしたことなどが上げられる。

 またトップ300まで範囲を広げてみると、11月よりストリーミング全曲配信をスタートしたsumika、ネットを中心に活動しているずっと真夜中でいいのに。やヨルシカ、「Never Grow Up」が年間69位を獲得したちゃんみなが複数曲チャートインを果たしている。これらのアーティストが2020年にどのような動向を見せるのか、引き続き注目していきたい。

◎【Billboard JAPAN Streaming Songs of the Year 2019】トップ10
1位「マリーゴールド」あいみょん
2位「Pretender」Official髭男dism
3位「白日」King Gnu
4位「今夜このまま」あいみょん
5位「君はロックを聴かない」あいみょん
6位「宿命」Official髭男dism
7位「ノーダウト」Official髭男dism
8位「パプリカ」Foorin
9位「まちがいさがし」菅田将暉
10位「愛を伝えたいだとか」あいみょん

集計期間:2018年11月26日(月)~2019年11月24日(日)