【第62回グラミー賞】でリゾとビリー・アイリッシュが達成、主要4部門同時ノミネート・アーティストの全リスト
【第62回グラミー賞】でリゾとビリー・アイリッシュが達成、主要4部門同時ノミネート・アーティストの全リスト

 【第62回グラミー賞】のノミネート作が2019年11月20日に発表され、今年は同賞史上初となる2名のアーティストが同時に主要4部門(アルバム、レコード、楽曲、新人賞)全てにノミネートされた。
 1959年に<最優秀新人賞>部門が創設され、主要部門が4つになってからこの快挙を達成したアーティストは12名しかおらず、今年ノミネートされたリゾとビリー・アイリッシュを含め、9名が女性という顔ぶれだ。以下、全12アーティストと作品をリストアップした。
◎ボビー・ジェントリー:1967年にノミネート、当時25歳。デビュー・アルバム『Ode to Billie Joe』と、そのタイトル曲である不思議なストーリー・ソングで選出され、新人賞ほか2部門で受賞した。
◎クリストファー・クロス:1980年にノミネート、当時29歳。自身の名を冠したデビュー・アルバム(邦題『南から来た男』)と、大ヒット曲「セイリング」で、4部門全てほか1部門で受賞した。
◎シンディ・ローパー:1984年にノミネート、当時31歳。珍しくレコード部門と楽曲部門のノミネート作が重なっておらず、ソロ・デビュー・アルバム『シーズ・ソー・アンユージュアル』が<年間最優秀アルバム>、「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」が<年間最優秀レコード>、そして彼女がロブ・ハイマンと共作した名曲「タイム・アフター・タイム」が<年間最優秀楽曲>にノミネートされ、<最優秀新人賞>を受賞という結果になった。
◎トレイシー・チャップマン:1988年ノミネート、当時24歳。デビュー・アルバム『トレイシー・チャップマン』と、サプライズ・ヒットとなった「ファスト・カー」が選出された。アフリカ系アメリカ人アーティストとして初めて同時に主要4部門にノミネートされ、新人賞ほか2部門で受賞した。
◎マライア・キャリー:1990年にノミネート、当時20歳。彼女も自身の名を冠したデビュー・アルバムと、Ben Marguliesと共作したバラード「Vision of Love」が選出され、新人賞ほか1部門で受賞した。
◎ポーラ・コール:1997年にノミネート、当時29歳。デビュー・アルバム『This Fire』と「Where Have All the Cowboys Gone?」が選出され、新人賞を受賞した。
◎インディア・アリー:2001年にノミネート、当時26歳。デビュー・アルバム『アコースティック・ソウル』と、シングル「Video」が主要4部門ほか3部門に選出されたものの、どれも受賞できなかった唯一のアーティストとなってしまった。翌年の【グラミー賞】で『インディアへの旅』が<最優秀R&Bアルバム>を含む2部門で受賞した。
◎故エイミー・ワインハウス:2007年にノミネート、当時24歳。遺作となってしまった2ndアルバム『バック・トゥ・ブラック』と、レトロ・サウンドが印象的な「リハブ」が選出された。英国人として主要4部門に同時ノミネートされた初のアーティストで、レコード、楽曲、新人賞、ほか2部門で受賞した。
◎Fun.(ファン.):2012年にノミネート。グループとして主要4部門に同時ノミネートされた唯一のバンド。2ndアルバム『Some Nights』と、パワー・バラード「We Are Young feat. ジャネール・モネイ」が選出された。メンバーのネイト・ルイス、ジャック・アントノフ、アンドリュー・ドストがプロデューサーのJeff Bhaskerと書いたこの楽曲は<年間最優秀楽曲>を受賞、バンドも新人賞を受賞した。
◎サム・スミス:2014年にノミネート、当時22歳。デビュー・アルバム『イン・ザ・ロンリー・アワー』と、スマッシュ・ヒット「ステイ・ウィズ・ミー~そばにいてほしい」の”ダークチャイルド・ヴァージョン”が選出され、レコード、楽曲、新人賞ほか1部門で受賞した。
◎ビリー・アイリッシュ:2019年にノミネート、17歳。兄のフィニアスと共作したデビュー・アルバム『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?』と、大ヒット曲「bad guy」で選出。主要4部門に同時ノミネートされた最年少アーティストとなった。
◎リゾ:2019年にノミネート、31歳。『コズ・アイ・ラヴ・ユー』(デラックス・エディション)と、ジャンルを越えたヒット曲「トゥルース・ハーツ」が選出。この年の最多、全8部門にノミネートされている。

 【第62回グラミー賞】授賞式は、日本時間2020年1月27日に開催される。国内では、9:00よりWOWOWプライムにて生中継予定だ。

◎番組情報
『生中継!第62回グラミー賞授賞式』※二カ国語版(同時通訳)
2020年1月27日(月)午前9:00~、WOWOWプライムにて生中継
出演者:ジョン・カビラ、ホラン千秋、小牧ユカ
『第62回グラミー賞授賞式』※字幕版
2020年1月27日(月)夜10:00~、WOWOWプライムにて放送