新田真剣佑×北村匠海主演『サヨナラまでの30分』、【りんご音楽祭】撮影レポートが到着
新田真剣佑×北村匠海主演『サヨナラまでの30分』、【りんご音楽祭】撮影レポートが到着

 2020年1月24日に公開の映画『サヨナラまでの30分』の撮影が、音楽フェス【りんご音楽祭】とコラボして、早朝から日が暮れるまで、総勢600人のエキストラと共に3日間かけて行われた。
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 新田真剣佑と北村匠海がW主演を果たした映画『サヨナラまでの30分』で、新田は一年前に死んだ人気ミュージシャンの宮田アキ、北村は人付き合いが苦手で就活も失敗続きの大学生・窪田颯太を演じる。出会うはずのない2人を繋いだのはアキが遺した1本のカセットテープ。そのテープを再生している30分間だけ、アキは颯太の体を借りて、恋人やバンド仲間に会いに行くという青春音楽ラブストーリーだ。

 本作の撮影は今夏、松本をはじめとし、長野県各地で行われた。映画の見どころのひとつである音楽フェスシーンのロケ地は松本市にあるアルプス公園で、実在する音楽フェス【りんご音楽祭】とコラボし、3日間かけて撮影された。公園内の一画にステージが建てられ、いくつものキッチンカーがスタンバイ、総勢600人のエキストラが会場を埋め、早朝から日が暮れるまで時間の許す限りカメラを回していく。

 新田と北村はボーカル&ギターを担当し、バンドメンバーであるギタリストの山科健太を葉山奨之、ドラマーの重田幸輝を上杉柊平、ベーシストの森涼介を清原翔、そしてバンド紅一点のピアニストの村瀬カナを久保田紗友が演じる。葉山は今回ギタリスト役に初挑戦し、久保田と上杉と清原はそれぞれピアノとドラムとベースに初挑戦して、各々クランクイン前に楽器の猛特訓をして撮影に臨み、撮影前に下北沢のスタジオに全員集まって練習したことで、役柄同様に絆を深めた。

 アキが颯太の体を借りるという設定のため、このフェスシーンは新田と北村が各々歌うシーンを順番に撮影していく。さらにバンドメンバーの見せ場も撮っていくため、何度もくり返し演奏しなくてはならない。言ってみれば、半日ずっとライブをしているようなものだ。暑さのなか体力勝負でもあった。フェスに来ている観客を演じるエキストラの演技も大切になるため、新田や北村がエキストラにエールを贈り会場を盛り上げる場面もあった。

 ライブシーンの撮影で大変なのは、全体像だけでなく、新田、北村、久保田、葉山、上杉、清原の演奏、手元、表情を撮っていくことだ。撮影を務めたのは、米津玄師の「Lemon」のミュージックビデオや、映画『新聞記者』、『ホットギミック ガールミーツボーイ』の今村圭佑。萩原健太郎監督の指示のもとステージを縦横無尽に動きまわり、俳優たちの煌めく瞬間をカメラに納めていく。

 この日は演奏シーンの撮影がメインでセリフはないものの、演奏曲の歌詞が、アキと颯太、バンドメンバーの心情を描いており、特にボーカルの新田と北村の繊細な表情、力強い目、想いが込められた歌声が何とも印象的だった。萩原監督の「カット!」がかかるたびに、監督自身もスタッフからも「グッときた」、「鳥肌がたった」など感動のリアクションの連続。そんな感動的な演奏に加えバンドメンバー全員があまりにも格好良く、観客がつい彼らに見とれてしまうこともあり、撮影スタッフがエキストラに「格好いいけれど見入りすぎないように、あくまでも音楽(フェス)を楽しみに来ている設定で、とにかく音楽を楽しみましょう!」と声をかけることもあった。

 山間の天気は変わりやすく、夏の太陽が照り輝くなか小雨が降ったり止んだりではあったが、それもまたリアルなフェスの風景として映し出されていった。フェスシーンも含めて、そのユニークな設定がどんなふうに描かれるのかは映画を観てのお楽しみとなるが、注目の若手俳優たちが本気で挑んだフェスシーンは、言うまでもなく躍動感にあふれ、感動的なシーンになっている。

◎萩原健太郎監督 コメント
1、りんご音楽祭シーンに関し、苦労した点、工夫した点、注目して欲しい点
「今回の映画で常に大事にしていて、特にりんご音楽祭シーンで強く意識したのは、自分が全キャストにとって一番の味方でいるという事です。みんながそれぞれ責任を持ってやった事はある種の正解だと思うので、絶対に否定せずどうしたらさらに良くなるか、理想としている所に近づけるか、という観点でコミュニケーションを取りました。そもそも僕が単純にみんなを好きすぎるというのが大前提であるのですが……。」

2、全体の撮影を通じて現場の雰囲気・キャストたちの様子について
「今回、現場の雰囲気は最高に素晴らしかったです。キャストのみんなが常に前向きに、役とシーンと向き合ってくれたからです。文字通りみんなです。特に演奏シーンが圧巻で、それぞれが本気で努力し、自分自身を乗り越えてくれました。映画を通してどんどん魅力的に成長して行くみんなの姿には本気で感動しました。ぜひ劇場で観ていただきたいです。」

◎井手陽子プロデューサー コメント
1、りんご音楽祭シーンに関し、苦労した点、工夫した点、注目して欲しい点
「印象的だったのは、観客役として集まってくださった多くのエキストラを前にしたときの、ステージに立った俳優たちの変化でした。緊張感がありながらも、自由に、そして、とても楽しそうに演奏する姿は、それまでスタジオで練習していた時よりも、各段に熱を帯びたものでした。何度も同じ演奏を繰り返し撮影していたにも関わらず、途切れない集中力の高さ、繰り返せば繰り返すほど、その短い時間の中で、さらに上達していく様に、感動すら覚えました。」

2、全体の撮影を通じて現場の雰囲気・キャストたちの様子について
「オリジナル作品だからこその自由度の高さが、スタッフ全員のクリエイティビティを刺激し、撮影時でも新しいアイデアが日々生まれ続ける、活気のある現場でした。キャスト陣は、まるで学生時代から一緒に過ごしてきたかのように和気あいあいとして、映画の中にあるキャラクターの関係性そのもの。そんな中でも、それぞれが役に対しては、常に真剣に向き合い、芝居するたびに、オリジナルなキャラクターに深みが増し、完成されていった感じがしました。また、彼らを見守るベテランキャストの温かい眼差しも、とても印象的でした。」

◎公開情報
『サヨナラまでの30分』
2020年1月24日(金)より、全国ロードショー
監督:萩原健太郎
出演:新田真剣佑、北村匠海、久保田紗友、葉山奨之、上杉柊平、清原翔ほか
配給:アスミック・エース
(C)2020『サヨナラまでの30分』製作委員会