【深ヨミ】ストリーミングで無敵の強さを見せるOfficial髭男dism CDセールスの動向を調査 〈Billboard JAPAN〉|AERA dot. (アエラドット)

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【深ヨミ】ストリーミングで無敵の強さを見せるOfficial髭男dism CDセールスの動向を調査

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【深ヨミ】ストリーミングで無敵の強さを見せるOfficial髭男dism CDセールスの動向を調査

【深ヨミ】ストリーミングで無敵の強さを見せるOfficial髭男dism CDセールスの動向を調査


 10月21日付のBillboard JAPAN “Top Albums Sales”で、Official髭男dismの『Traveler』が86,159枚を売り上げ首位を獲得した(集計期間2019年10月7日~2019年10月13日)。

 『Traveler』は前作『エスカパレード』から約約1年6か月ぶりとなるフルアルバムで、映画『コンフィデンスマンJP-ロマンス編-』主題歌「Pretender」、2019 ABC 夏の高校野球応援ソング「宿命」、映画『HELLO WORLD』主題歌「イエスタデイ」、Apple Music CMソング 「Stand By You」を含む全14曲が収録されている。これらを含めOfficial髭男dismの楽曲はストリーミングを中心に幅広く聞かれており、「Pretender」は最速での1億回再生を突破し、2019年10月21日付のBillboard JAPANストリーミング・ソング・チャート“Streaming Songs”においては前人未踏の21連覇を達成、そして、「イエスタデイ」・「宿命」と共にトップ3を独占している。また、旧作も含めて同一集計期間の“Streaming Songs”トップ10のうち半数の5曲、トップ100のうち16曲ものOfficial髭男dismの楽曲がランクインしている。

 現在、ストリーミングで圧倒的な強さを誇っているOfficial髭男dismのCDアルバムセールスをSoundScanJapanのセールスデータを使用し、過去作を含め調査した。まず、過去にOfficial髭男dismが発売したCDアルバムについて販売数を調査してみた。

◎Official髭男dismアルバム初週販売数量(かっこ内は2019年10月13日時点の累計販売枚数)
『ラブとピースは君の中』 2015年04月22日発売 282枚 (11,293枚)
『MAN IN THE MIRROR』 2016年06月15日発売 409枚 (10,060枚)
『What’s Going On?』 2016年11月02日発売 728枚 (8,207枚)
『レポート』 2017年04月19日発売 786枚 (10,484枚)
『エスカパレード』 2018年04月11日発売 3,727枚 (34,370枚)
『Traveler』 2019年10月09日発売 86,159枚 (86,159枚)

 これをグラフ化したのが図1(billboard-japan.com/d_news/image/81136/2)であり、初週販売数はリリース毎に増えてはいるのだが、2017年の『レポート』までは3桁以下の売り上げに過ぎず、2018年04月発売の前作『エスカパレード』でも4,000枚に満たない。しかしこれら過去作は、累計ではEPの『What’s Going On?』以外は1万枚越えをしており、これらのアルバムが発売週以降どのような販売数になっているかを調査してみた。上記6作の週別の販売数の累計の推移を調査したのが図2(billboard-japan.com/d_news/image/81136/3)である。これから見て取れるのは、どこかのタイミングで爆発的に売れ、その後鎮静化しているのではなく、どの作品も時間をかけて徐々に販売枚数を伸ばし持続しているのがわかる。そんな中、2018年4月(『エスカパレード』とシングル『ノーダウト』発売)と2019年5月(シングル『Pretender』発売)のタイミングで全てのアルバムの累計販売数が伸び、その後も勢いが続いているのがわかる。そして、今作『Traveler』はこれまでの全作の累計販売枚数(74,414枚)を初週のみの販売数(86,159枚)で越える大ヒットとなっている。

 更に、人気の拡大と共に地域別の特性がどの様に変化しているかを調査してみた。上記アルバムのEコマースを除いた店舗での地域別の販売比率と、比較のための全アルバムの地域別の販売比率をグラフ化したのが図3(billboard-japan.com/d_news/image/81136/4)である。Official髭男dismのメンバーは島根県・鳥取県・広島県といずれも中国地方の出身なのだが、ファーストアルバムの『ラブとピースは君の中』では中国地方が34.0%と全国で最も大きい比率を占めていた。中国地方はその後、全国の人気が上がると共に相対的に比率を減らしていくのだが、今作『Traveler』でも8.1%と依然全アルバムの4.8%よりかなり大きな値を示しており、地元の支持は厚いと言えるだろう。また、『レポート』『エスカパレード』までは関東の比率が大きく伸びていたのだが、今作では一転し関東の比率は減少し、北海道・東北・甲信越・北陸・四国・九州の大きく販売比率が上昇している。これは、人口の多い首都圏を中心の人気だったが、ストリーミングで多くの人に聞かれるようになった結果、知名度は全国に広がり、地方での販売が大きく伸びたと考えられる。

 ストリーミングはフィジカルに取って代わり、音楽試聴の主流になってきているが、ストリーミングでブレイクしたアーティストであるOfficial髭男dismがCDの売り上げを伸ばしている状況はとても興味深く、今後もOfficial髭男dismの活躍と、音楽業界の活性化に期待したい。


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