【深ヨミ】セールスを伸ばし続けるIZ*ONEの人気の地域は?
【深ヨミ】セールスを伸ばし続けるIZ*ONEの人気の地域は?

 10月7日付のBillboard JAPAN “Top Singles Sales”で、IZ*ONEの『Vampire』が344,828枚を売り上げ首位を獲得した(集計期間2019年9月23日~2019年9月29日)。
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 『Vampire』は前作『Buenos Aires』から約3か月ぶりとなる日本3枚目のシングルで、表題曲の「Vampire」は秋元康が作詞、CHOCOLATE MIXが作曲を担当している。今年の2月に『好きと言わせたい』でデビューしてから3枚のシングル・リリースと短い間隔でのリリースが続くが、過去2作を含めた初動の販売数をSoundScan Japanのデータを使用し調査した。

◎IZ*ONEシングル初動販売数
『好きと言わせたい』 303,484枚(2019年02月06日発売)
『Buenos Aires』 321,720枚(2019年06月26日発売)
『Vampire』 344,725枚(2019年09月25日発売)

 これらをグラフ化したのが図1(lboard-japan.com/d_news/image/80712/2)でリリースを重ねる毎に販売数が伸びているのがわかる。

 更に、これらのシングルのCD販売店での初週の販売比率が地域別にどのように推移しているかを調べた結果をグラフ化したものが図2(billboard-japan.com/d_news/image/80712/3)である。また一般的なシングルと比較するために、IZ*ONEがリリースした3枚のシングルの他に、2019年に販売された全てのシングルの地域別の販売比率もグラフに追加している。

 まず、ファーストシングルの『好きと言わせたい』であるが、全シングルと比較すると九州地方の比率がとても大きくなっているのがわかる。これはHKT48のメンバーの宮脇咲良と矢吹奈子の2人がIZ*ONEに参加している事が影響していると考えられる。新譜を出す度に九州地方のアドバンテージは減っているものの、最新シングルの『Vampire』でも、九州地方は全シングル6.7%に対して7.2%と、かなり大きなな販売比率となっている。また、作品ごとに大きく伸びているのは関東地方であり、『好きと言わせたい』の発売時点では44.8%(全シングルは52.6%)と全シングルと比較してかなり小さい販売比率だったのが今作では55.6%と全シングルの比率を超える結果となっている。今作においては近畿地方も伸長傾向にあり、全体的な販売枚数は伸びている事からも、都市圏を中心に確実にファンが増やしている事が見て取れる。

 IZ*ONEは2021年4月までの期間限定の活動となっているが、九州地方や関東地方・近畿地方以外にもファンを増やす余地は十分にあり、今後の活躍に目が離せなくなりそうだ。