坂本龍一代表・監督の東北ユースオーケストラ、「第九」合唱参加者を被災地から募集
坂本龍一代表・監督の東北ユースオーケストラ、「第九」合唱参加者を被災地から募集

 東北ユースオーケストラが、2020年3月の定期演奏会で演奏する「ベートーヴェン交響曲 第9番 ニ短調 作品12」の合唱参加者を全国の被災地から募集している。

 坂本龍一が代表・監督を務める東北ユースオーケストラは、2011年の東日本大震災直後、坂本龍一の呼びかけによる被災した学校の楽器の点検・修理のプロジェクトから誕生。東日本大震災を体験した岩手、宮城、福島出身の小学4年生から大学生、総勢100人を超える混成オーケストラで2016年から毎年3月に定期演奏会を開催しているほか、各県の被災地を中心に有志演奏会も行っている。

 2020年3月27日から29日に東京と福島で開催される定期演奏会は、「311以降も日本各地で生じた大きな自然災害を受けた各地をつなぐ企画をできないか」と検討したところ、坂本から「東北ユースオーケストラと全国の被災地にお住まいの方とでベートーヴェンの交響曲第9番を演奏したらどうだろう」と提案。合唱参加者募集が決まったという。

 応募対象となるのは、東日本大震災以降の日本の被災各地に住んでいた、もしくは現住者で、10月15日まで募集している。詳細はオフィシャルサイトで確認しよう。

◎イベント情報
【東北ユースオーケストラ定期演奏会】
2020年3月27日(金)サントリーホール
2020年3月28日(土)東京芸術劇場
2020年3月29日(日)福島県文化センター