SEEDAの名盤が原案、ラッパーの挫折と奮闘描く映画『花と雨』1月公開

Billboard JAPAN

 映画『花と雨』が2020年1月17日からヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で公開される。

 同作はSEEDAが2006年に発表したアルバム『花と雨』を原案とし、SEEDAの自伝的なエピソードも交えた作品。閉塞的な日本の空気に馴染めず、ヒップホップを拠り所にしていた主人公・吉田が、アーティストとして独り立ちするべく練習や活動に没頭するもチャンスを掴みかけては裏切られる様や、現最愛の姉との別れ、ラッパーとして、1人の人間として、現実を乗り越えるべく立ち上がる姿などが描かれる。

 主人公の吉田役をオーディションで選ばれた笠松将が演じるほか、大西礼芳、岡本智礼らが出演。Perfume、水曜日のカンパネラ、ゆずなど多くのアーティストのMVを手掛ける映像ディレクター土屋貴史がメガホンを取った。

◎笠松将 コメント
僕はこの作品と共に、一番に這い上がりたい。部室でSEEDAさんを先輩たちと聴いていた日々が懐かしいです。
親切な映画ではないかもしれません。物語を追うことより、目の前の出来事一つ一つを楽しんでもらえたら嬉しいです。
観た人によって見解が大きく異なる映画かなと思います。観終わった後の皆さんと早く話しがしたいです。

◎土屋貴史監督 コメント
初めての長編映画に関わらず、可能性を見出してくれたSEEDA氏と完成公開まで推し進めてくれた関係スタッフに感謝したいと思います。自分が監督するからには、偉大なアルバムであることはわかった上で、それを殊更に強調したり、それに寄りかかった映画に仕上げるのとは違うアプローチを考えました。なぜなら、そこには極私的な内容、描写の中に、若者の抱えている苛立ちや葛藤、普遍的なテーマが描かれていることに気づいたからです。解釈を強制するのではなく、観客自身がこの映画や主人公に対して能動的に自分を重ね合わせていけるような感覚を大切にしました。また、当時それぞれが「花と雨」のアルバムを聴いた時のことを思い出して、時代の空気感と共に能動的に体験できるような作品になっているかと思っています。
この映画では、本当の自分の気持ちがわからなかったり、自分を変えようと願ったことがある人間が、世界の抑圧から自由になる瞬間を描いています。一人の若者が自分が何者かを探し、不器用ながら本当の自分を見つける手掛かりを得て、初めて自分や自分の周りの世界を把握します。同時に、成長することは常に何かを犠牲にすることでしかなし得ないということにも気づくのです。

◎作品情報
『花と雨』
2020年1月17日(金)からヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で公開
監督:土屋貴史
原案:SEEDA、吉田理美
脚本:堀江貴大、土屋貴史
出演:
笠松将 
大西礼芳
岡本智礼
中村織央
光根恭平
花沢将人
MAX
サンディー海
木村圭作
紗羅マリー
西原誠吾
飯田基祐 
つみきみほ
松尾貴史
高岡蒼佑
(C)2019「花と雨」製作委員会 

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