ザ・なつやすみバンド インタビュー後編 「(『TNB!』は)久しぶりに聴くといろんな記憶が蘇って泣きそうになります」

Billboard JAPAN

 ザ・なつやすみバンドの新作ミニ・アルバム『Terminal』が現在ストリーミング・サービス等で配信中。同作を引っさげたツアーが9月16日から開催される。
 新作『Terminal』についてを中心に詳細に聞いたメール・インタビュー前編に続き、本ページでは後編を公開。アナログ12インチLPとして、今回のツアーで会場限定先行販売が行われ、9月24日のビルボードライブ東京公演の1stステージでもその再現ステージが披露される、彼らの1stアルバム『TNB!』について。そして「ザ・なつやすみバンドを作った音楽作品」なども応えてもらった。ぜひこちらもご一読頂きたい。(回答者:MC.sirafu、中川理沙、高木潤、村野瑞希)
──今度のライブでは新作『Terminal』の楽曲を初めてステージで表現することになります。演奏について、いま思っていることを教えて下さい。
中川:全体的にハードなコーラスを入れまくってしまったのでどうしよう…と思いましたが、メンバーにコーラスを割り振って歌ってもらったらすごく良くて面白くて、次はもっとハードなのを考えたいと思っているところです。
高木:今回のアルバムはいつもにも増してコーラスの分量が多く、複雑だとも感じています。それぞれの音を理解し、綺麗なハーモニーを届けられるようにしたいです。
MC.sirafu:ギター練習します。
──無粋な質問になりますが……「なつやすみバンドを作った作品」と「『Terminal』を作った作品」を、それぞれ教えてください。
[なつやすみバンドを作った作品]
○中川セレクト
はっぴいえんど / 風街ろまん
BEN FOLDS FIVE / Whatever and Ever Amen
Antonio Carlos Jobim & Gal Costa / Rio Revisited
L'Arc~en~Ciel / Heart
Disney / My First Disney - original soundtrack best
○高木セレクト
あだち麗三郎 / 風のうたが聴こえるかい?
おとぎ話 / SALE!
Antonio Loureiro / So
空気公団 / ダブル
モーニング娘。 / ベスト!モーニング娘。1
○村野セレクト
THEE MICHELLE GUN ELEPHANT / G.W.D
○MC.sirafuセレクト
AQUARIUS Y LUIZ ANTONIO / BRASIL
[『Terminal』を作った5つの作品]
○中川セレクト
Milton Nascimento / MUSIC FOR SUNDAY LOVERS
Elis Regina / Essa Mulher
SONGS /シュガーベイブ
Antonio Brasileiro / Antonio Carlos Jobim
Misturada Orquestra / Misturada Orquestra
○MC.sirafuセレクト
Sonic Youth / Sonic Nurse
MPB4 / Cicatrizes
Milton Nascimento / Milton
Van Dyke Parks / Song Cycle
Television / Marquee Moon
──今回、9月24日のビルボードライブ東京での1stステージが『TNB!』の再現ライブになると聞いた時は、驚いたし嬉しかったです。なぜ今回改めて『TNB!』の曲を演奏しようと思ったのでしょうか?
中川:アナログで出してほしいと色んな方から言われ続けてきた『TNB!』がついにアナログでリリース出来る記念として。と、意外と今まで全然演奏していない曲もあって、今やってみてどうなるのか面白そうだなと思ったので。
MC.sirafu:『TNB!』という名盤のために、お誕生日会の様なものをやってあげる必要があるなと思いました。
──『TNB!』やその頃の楽曲は、とてもフレッシュな印象で、今でも記憶に深く刻まれているリスナーは多いと思います。今のバンドにとっては、どのような作品だと思いますか?
中川:久しぶりに聴くといろんな記憶が蘇って泣きそうになります。大事な作品です。
高木:改めて聞いたら稚拙な部分も多かったですが、たくさんの人に知ってもらうきっかけになった作品であり、今でも名刺代わりのような大切な一枚だと思っています。
村野:とても大切な作品です。
MC.sirafu:僕の家でほぼ録音して、でも完成するまでに1年弱かかった様な記憶があります。あの頃、リリースのあてもなく、その時の情熱がひたすら詰め込まれた、僕らの青春の塊だと思います。
──いま振り返って『TNB!』の頃と現在とで、変わったと思うことと、変わってないと思うことを、それぞれ教えて下さい。
中川:実はあんまり変わってないと思うのですが、昔はコード譜も書かない上に録音の仕方もわからなくてスタジオで曲をお披露目してメンバーに覚えてもらうという原始的なやり方をしていましたが、今もコード譜は書かないけど宅録を覚えてデモを渡せるようになったので少し大人になったかなと思います。
高木:変わったことは、いい意味での我の強さと音楽に向かう姿勢。変わっていないことは漂う素人感。
村野:根本的には何も変わってないと思います。けど、この頃よりは少し知識がついたし、演奏も少し上手になったと思います。
──『TNB!』はこの秋LPで再発され、会場で先行発売もされます。アルバムがLPになることについて、特別な思い入れはありますか?
高木:リマスタリングの際、曲を流してはみんなで当時の思い出話に浸りました。それが良かったです。特別な思いではないけど、過去の作品を新たな形で、新たな気持ちで売り出せるのはとても嬉しいです。
村野:実物を手にした時に感動してしまいそう…。
──いま、音楽と自分たちの関係について、思っていることがあったら教えて下さい。
中川:まだわからないことだらけですが、ずっと続いて行けたらいいなと思っています。
高木:音楽の話をすることが増えたと思います。遅ればせながらみんな探究的。これまでがそうでなかったわけではないけれど、バンドっぽいなと思っています。敬愛する方々との出会いが増えたり、影響を受ける音楽の幅が広がってきたのかなと思います。
村野:切っても切れない関係だなあと思います。なくても生きてゆけると思っても、気づいたらまたそこにあるもの。

◎公演情報
【ザ・なつやすみバンド
『Terminal』リリース記念
夏のしおりツアー2019】
ビルボードライブ東京:2019/9/24(火)
1stステージ:『TNB! 』再現プラスα
2ndステージ:『Terminal』リリース記念ライブ
1st Stage Open 17:30 Start 18:30
2nd Stage Open 20:30 Start 21:30

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