愛犬家で作曲家のマーク・アイシャム、『僕のワンダフル・ジャーニー』劇中音楽を制作中、感極まって涙を流したことを明かす
愛犬家で作曲家のマーク・アイシャム、『僕のワンダフル・ジャーニー』劇中音楽を制作中、感極まって涙を流したことを明かす

 何度も生まれ変わる犬のベイリーと、運命の再会を果たした飼い主イーサンが紡ぐ感動作『僕のワンダフル・ライフ』の続編『僕のワンダフル・ジャーニー』が2019年9月13日より日本公開する。
『僕のワンダフル・ジャーニー』場面ショット

 前作で、50年で3回も生まれ変わり、最愛の飼い主イーサン(デニス・クエイド)との再会を果たした犬のベイリーは、続編となる今作でもその“犬生”に終わりを迎え、再びイーサンに別れを告げようとしていた。そんなベイリーに「孫娘のCJを守ってほしい」という新たな使命が与えられる。イーサンや妻ハンナ(マージ・ヘルゲンバーガー)とうまくいかなくなったママのグロリア(ベティ・ギルピン)が、突然CJを連れて出て行ってしまったのだ。少女から大人へと成長するまでの揺れる人生に寄り添うため、再び何度も生まれ変わり、CJの幸せのために奮闘するベイリー。今、ベイリーの新たな、そして素晴らしい旅が始まる。

 本作の音楽を手掛けたのが、【アカデミー賞】ノミネート歴を誇るマーク・アイシャムだ。クラシックとジャズのトランぺッターとしてプロ音楽家のキャリアをスタートさせたマーク・アイシャムは、1990年に【グラミー賞】を受賞し、80年代から映画音楽の第一線で活躍。『リバー・ランズ・スルー・イット』(1992)では【第65回アカデミー賞】にノミネートされた。本作の主人公同様、マークも愛犬家であり、「私の家にも犬がいるが、その関係性は本作で描かれているものと非常に近い。愛犬のルーシーは私たち一家にとって家族の一員だ。だからベイリーの物語にもすぐに共感したよ。イーサンにとってのベイリーがそうであるように、私にとってルーシーは人生で欠かせない存在だ」と自身を重ね合わせながら楽曲を作り上げたことを明かした。

 またマークは、愛犬と飼い主が織りなす深い愛情が込められた魅力的なストーリーが作曲への情熱につながり、自らの楽曲でごく自然に涙を流してしまったこともあったそうで、「この映画特有の雰囲気を音楽でも表現し、不安と闘いながら人前で音楽を演奏しようと奮闘するミュージシャンのCJを連想させるような曲になるようベストを尽くしたよ。本当に美しくて心温まる作品だ。感動や涙を観客に押しつけているところは全くない。こういう映画ではメロドラマ調の楽曲を期待されることもあるが、私はそういったお決まりのパターンを、キャリアを通して避けてきた。深夜に作業を終え、暗い部屋で独り、作ったばかりの曲を流した時、私の目に涙があふれたことが何度かあった。その時、自分の曲に確信を持ったよ。私自身が自然にそう反応できるなら、観客もきっと気に入ってくれるはずだと」と自信をのぞかせている。

 さらにこの作品が続編とあって、前作へのリスペクトも欠かさないマークは、レイチェル・ポートマンが手がけた前作の音楽からもインスピレーションを得て、いくつかのメロディやテーマを引用する遊び心も発揮。本作を鑑賞前に前作を復習すれば、本作の音楽がさらに楽しめるだろう。ぜひ劇場でマークの極上の音楽を堪能しながら、あたたかな涙を流してみては?

◎公開情報
『僕のワンダフル・ジャーニー』
2019年9月13日(金)より、全国公開
監督:ゲイル・マンキューソ
出演:デニス・クエイド、キャスリン・プレスコット、ヘンリー・ラウ、マージ・ヘルゲンバーガー、ベティ・ギルピン、ジョシュ・ギャッド(声)ほか
配給:東宝東和
(C)2019 Storyteller Distribution Co., LLC, Walden Media, LLC and Alibaba Pictures Media, LLC.