キッスのポール・スタンレー、米乱射事件を受け改善策を要求「祈りや同情だけじゃ足りない」
キッスのポール・スタンレー、米乱射事件を受け改善策を要求「祈りや同情だけじゃ足りない」

 現地時間2019年8月31日に米テキサス州ミッドランドとオデッサで起きた銃乱射事件を受け、キッスのポール・スタンレーが9月1日に「祈りや同情だけじゃ足りない」と、具体的な改善策を求める意見をツイートした。

 スタンレーは事件発生直後の様子を捉えた写真をTwitterに投稿し、「“狂っている人”とか“精神的に不安定な人”が米国で特に多いわけじゃない。ただ、ここでは自動や半自動の高性能銃器による乱射事件がしょっちゅう起きていることは確かだ。それは議論の余地がない。政府と俺たちがしなければならないことを言ってくれ。祈りや同情だけじゃ足りないんだよ」と綴っている。

 しばらくすると彼は別のツイートで、「俺だって答えなんかわからない、だからみんなの意見を聞いてるんだ。俺が“余計なことを言うべきじゃない”って思ってるやつらは(スタンレーのTwitterのタイムラインから)出て行け。ここは俺の家だ。お前らが意見を持ってるなら俺が持っててもおかしくないよな?この際、みんなが楽しめるように特にアホなコメントをいくつか残しておくよ。次はないから」と、理不尽に絡んでくるアカウントに釘を刺している。

 8月末にテキサス州で起きた事件では、交通違反で警察に車を止められた犯人が、AR型の軍用銃器で突然発砲して車で逃走、追跡されている最中にもほかのドライバーや通行人に向けて発砲した。その後犯人は郵便トラックをハイジャックした上で、無差別に発砲しながら32kmほど離れたオデッサまで走行し、そこで警察に殺された。米国では、8月初めにもオデッサから西に480kmほどにある、テキサス州エルパソのウォールマートで22人が射殺された事件が発生したばかりで、同週末にはオハイオ州デイトンでも乱射事件があり、9人が死亡、負傷者も多数出ている。

 トランプ米大統領は、8月上旬の乱射事件発生直後こそ新たな銃規制の必要性に言及したもののすぐに後戻りし、再び全米ライフル協会(NRA)の主張をそのまま流用するかのように憲法修正第2条(自衛権の保証)を擁護し、メンタル・ヘルス問題への対応が重要であるという趣旨の発言に終始している。

 8月上旬の事件後、ジョン・レジェンドがデイトンの現場に出向いて現地で即興ライブを行ったほか、カニエ・ウェストも現地で【サンデー・サービス】を行っている。カリードも第二の故郷であるエルパソで9月1日に【A Night for Suncity】と題された支援ライブを開催した。