板垣瑞生「素敵な音楽とキャストで作った本当に素敵な映画」 『初恋ロスタイム』完成披露上映会に緑黄色社会も登場
板垣瑞生「素敵な音楽とキャストで作った本当に素敵な映画」 『初恋ロスタイム』完成披露上映会に緑黄色社会も登場

 2019年9月20日より全国公開の映画『初恋ロスタイム』の完成披露上映会が都内で行われ、板垣瑞生、吉柳咲良、竹内涼真、石橋杏奈、河合勇人監督、主題歌を担当した緑黄色社会が登壇した。
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 2016年に刊行された仁科裕貴による同名小説を実写映画化した『初恋ロスタイム』で、主人公の浪人生・相葉孝司役で映画初主演を務めた板垣瑞生は、MCから初主演作について感想を聞かれると「全然実感が無いです(笑)」と告白した。「今まで色んな人の背中を見てきたんですが、今回自分がその役割をやらせて頂いて、名誉なことだし、素敵な事をさせて頂いているんだなと実感しました。色々な取材の中でも初主演ということを仰って頂いたのですが、改めて映画って全員で作るものなんだなと思いました。今回主演というものをやらせて頂いて、観て下さるお客さんも含めて一緒に映画を作っている一員のような気がしています」とコメントした。

 本作が初の映像作品となった吉柳は「映像作品の作り方も分からなかったので、撮影初日から緊張や不安もあったんですが、板垣さんをはじめたくさんの方に助けて頂いて、100%の力を出し切ることが出来たと思うので、こうやって皆さんにこの映画をお見せできるのが嬉しいなって思います」と、15歳とは思えないしっかりしたコメントで会場を湧かせた。吉柳が受けたホリプロスカウトキャラバンを見ていたという竹内は「たまたまオーディションを見ていたんですが、物怖じしない感じがかっこいいなと思っていたらグランプリになって。共演したい人を聞かれて『竹内涼真くん』と言ってくれていたのも聞いていてすごく嬉しかったので、こんなに早く共演が実現して本当に嬉しかったです」と共演の喜びを語った。また板垣との共演については「映画の中で一番絡んでいる時間が長くて、一緒に話し合いながら一つのシーンを作り上げられたのが楽しかったです。歳は離れているんですが、意見交換しながら出来たので、いい撮影期間だったなと思います」とコメント。板垣も「アドリブで動きたい時に相談したら、監督も含めて段取りをやってくれたり、カメラワークを変えてくれたり本当に助けられました」と先輩である竹内との共演について嬉しそうに語った。

 イベントには、本作の為に主題歌「想い人」を書き下ろした緑黄色社会も登場。ボーカルの長屋は「今回の『想い人』という楽曲は、原作や映画を観させて頂いて、人を想いあう大切な気持ちというものを私達なりに表現させて頂きました。人を想いあうという気持ちは以前から形にしたいテーマだったので、映画の力を借りて今回形に出来たことを嬉しく思います」と挨拶した。キャストの見守る中アコースティックバージョンの「想い人」を生披露すると、会場からは大きな拍手が起こった。感動を中々言葉に出来ない板垣を、竹内が「ちょっと感動したでしょ(笑)。2人は撮影を本当に頑張っていて、映画の最初と最後で表情も全く違いますし。僕が聞いていても映画のワンシーンが流れる感じがしました」と優しくフォローし、その言葉を受けて板垣は「この曲が劇中で流れる時にすごく良い演出が入っていますし、この映画を観て頂いた後に聞いて頂くとまた違うので、一緒に観て欲しいし聞いてほしいなと思いました」とコメントした。さらに吉柳は「生で聞けてすごく感動していて、本当に『初恋ロスタイム』で時音という役を頂けて、こんなに素敵なキャストの皆様スタッフの皆様に囲まれて、この場に立つことが出来て改めてすごく幸せだなと思いました。ありがとうございました」と泣きながら語り、会場全体が暖かい空気と拍手に包まれた。

 また竹内は「今『想い人』を聞いて、もっとこの映画を知って頂くためにもうひと頑張りしなきゃなと思いました。さっき2人が涙した理由はすごく撮影を頑張ったからで、咲ちゃんは初映画で緊張するし、その中で乗り越えた気持ちと完成披露を迎えられた気持ちで高まったんだなと思いました。2人の成長も汲み取って観て頂けたらなと思います」とコメント。最後に板垣が「頑張る事ってこんなにカッコ悪くてこんなにカッコ良いんだと思える、素敵な音楽とキャストで作った本当に素敵な映画です。皆さんにどう届いていくのか楽しみで仕方がないので、是非素敵だなとか、伝えたいなと思って頂けたら発信して頂けますとありがたいです」と本作への想いを語り、イベントは終了した。

◎公開情報
『初恋ロスタイム』
2019年9月20日(金)より、全国公開
監督:河合勇人
出演:板垣瑞生、吉柳咲良、石橋杏奈、甲本雅裕、竹内涼真ほか
配給:KADOKAWA
(C)2019「初恋ロスタイム」製作委員会