最恐のヴィラン「マレフィセント」を再び演じるアンジェリーナ・ジョリー、両者を繋げる共通点とは
最恐のヴィラン「マレフィセント」を再び演じるアンジェリーナ・ジョリー、両者を繋げる共通点とは

 アンジェリーナ・ジョリー演じる“最恐のヴィラン”マレフィセントがハマり役となり、日本ではアンジー主演作史上No.1の大ヒットを記録した作品の続編『マレフィセント2』が2019年10月18日に日米同日公開される。

 前作が公開された当時、女優としての活躍にとどまらず慈善活動も行うなど輝く女性の象徴的存在のアンジーに対して、ディズニー史上最恐のヴィランとして知られていたマレフィセントというキャラクターは、光と闇のような正反対に思われた。しかしアンジーもマレフィセントのように、愛に飢えていた辛い過去を持ち、その後、真実の愛に目覚めたという共通のストーリーを持っていた。

 『マレフィセント』公開当時、その美しい容姿に加え、ハリウッドで大きな成功を収め、ブラッド・ピットをパートナーに持ち、3人の養子と3人の実子、連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の親善大使として慈善活動にも力を入れるなど、公私ともに非の打ち所がない憧れの存在であったアンジー。しかし幼少期は、生後まもなく両親が離婚、自分たちを捨てた父を恨む傍ら、容姿をバカにされるいじめを経験するなどの複雑な環境で育ち、10代から20代の頃は非行に走ったことも。自傷行為に手を出し、摂食障害を患った時期もある。壮絶な人生のなかで愛情や自信の欠落感を抱えたままだったアンジーを変えてくれたのが、子供への愛だった。アンジーは2002年に養子を迎えたときのことを次のように語っている。「子供を持つようになった瞬間から、人生は自分のものではなく、子供たちを最優先に考え、彼らのために人生を捧げることになり、人間的に大きく変化することができたの。」子供という無垢で守るべき存在に出会ったことで、抱えていた欠落感が消失し、愛情や自信を感じられるようになったのだ。

 そんなアンジーの人生に、マレフィセントの物語が重なる。『眠れる森の美女』では描かれなかったマレフィセントの人間的な側面が描かれた前作。愛していた人物の裏切りにより復讐心に駆られ、悪の道へ逸れてしまったマレフィセントを変えたのは、オーロラ姫への愛だ。愛する存在と出会ったことで、マレフィセントもまたアンジーと同じように、失われていた自らの愛情を取り戻し、変わることができたのだ。

 マレフィセントに自らを投影させた彼女は、よりマレフィセントに近づくべく、撮影中は常に杖を手放さず、衣装やメイクなど細かい部分にもこだわり抜くなど、徹底的な役作りを行ったという。アンジーの生き方や役作りへの努力などすべての要素が“アンジー=マレフィセント”という評価を形成した。だからこそ、多くの人々から賛美と共感を呼んだのである。「小さな頃からマレフィセントが大好きでディズニーキャラクターの中で一番のお気に入りだったわ」と語るアンジーがマレフィセントを演じるのは運命だったのかもしれない。

 前作から数年後が舞台の『マレフィセント2』では、何者かの罠によってオーロラ姫との絆を引き裂かれたマレフィセントの嵐のような怒りと愛、そしてディズニー最恐のヴィランが蘇る。それは前作で“めでたしめでたし”では終わらなかった『眠れる森の美女』の物語。運命は、再び悪に堕ちた彼女に驚くべき結末を用意していた……。

 ブラッド・ピットと離婚し、6人の子供たちとともに新たな道を歩むアンジェリーナ・ジョリー。過去ではなく“今”そして“未来”を大切に生きる彼女が本作を通して、改めて世界へ伝える愛のメッセージとは何なのか? 映画『マレフィセント2』は10月18日より公開。

◎公開情報
『マレフィセント2』
2019年10月18日より、全国公開
監督:ヨアヒム・ローニング
製作総指揮:アンジェリーナ・ジョリー
出演:アンジェリーナ・ジョリー、エル・ファニング、ミシェル・ファイファーほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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