パイングローヴ、<ラフ・トレード>と電撃契約&新曲「Moment」を公開
パイングローヴ、<ラフ・トレード>と電撃契約&新曲「Moment」を公開

 米ニュージャージー発のUSインディー/エモ・バンド、パイングローヴが、<ラフ・トレード>との契約を発表し、最新シングル「Moment」を解禁した。

 パイングローヴは、ニュージャージー州のモントクレアで、子供の頃から友達だったエヴァン・スティーヴンズ・ホール(g/vo)と、ザック・レヴィーン(ds)によって2010年に結成された。ホール曰くバンド名は、自身の大学の敷地にあった「美しく統制されているようで、自然のまま雑然としている松林(pine grove)」に由来している。

 地元の街のDIYシーンにルーツを持つパイングローヴは、ホール特有の陽気さと内省的かつ詩的な歌詞が話題となり音楽配信サービスBandcampで熱心なファン層を築いていった。バンドはカントリーやフォーク、パンク・ロック・シーンなどに強い影響を受けており、その非常にエモーショナルなロック・サウンドでファンから絶大的な支持を得ている。また感情に満ち溢れたライブ演奏も話題となり、過去3年に米国で行われた全てのショーがソールド・アウトしたという伝説も持っている。

 彼らはこれまでに2枚のスタジオ・アルバム『Cardinal』(2016)と『Skylight』(2018年)をリリースしており、Pitchforkは、ウィルコの初期のルーツ・サウンドや、プログレ以前のビルト・トゥ・スピルを引き合いに出して、『Cardinal』を“強烈な作品”と絶賛した。

 今回リリースした「Moment」は、<ラフ・トレード>からリリースする初のシングルで、感情的な混沌や「ヴァンのライトの前で怖くて固まってしまった動物」のイメージなどが込められているという。ホールは同曲について「僕にとって、混沌や退屈という状況の中で感謝することを考えるという内容の歌なんだ」と語っている。