<ライブレポート>フレデリック/パノパナ/サウシーが”NEW ROCK NEW STANDARD”を掲げた【MASHROOM 2019】<後半> 〈Billboard JAPAN〉|AERA dot. (アエラドット)

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<ライブレポート>フレデリック/パノパナ/サウシーが”NEW ROCK NEW STANDARD”を掲げた【MASHROOM 2019】<後半>

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<ライブレポート>フレデリック/パノパナ/サウシーが”NEW ROCK NEW STANDARD”を掲げた【MASHROOM 2019】<後半>

<ライブレポート>フレデリック/パノパナ/サウシーが”NEW ROCK NEW STANDARD”を掲げた【MASHROOM 2019】<後半>

 MASH A&Rが主催するライブイベント【MASHROOM 2019】が、8月14日東京・新木場STUDIO COASTにて開催された。本稿では、後半の模様をレポートする。

 20分程度のインタールードを挟み、イベントは折り返し地点に突入。Saucy Dogが「真昼の月」で爽やかに後半戦の幕開けを告げる。「【MASHROOM】は3回目の出演になります。でも今日、〈MASH A&R〉の強者達のライブを観て、2年前初めて出た時の気持ちが蘇ってきたんですね。初心に帰れたこともすごく嬉しいし、それをたくさんの人に見てもらえているのも嬉しいです」と、感謝の気持ちを語るせとゆいか(Dr./Cho.)。「雀ノ欠伸」で最新モードを披露した後は、「コンタクトケース」「いつか」とバラードを連投し、フロアをサウシー色に染め上げていく。「ここにいる人たちは、音楽すごい好きなんだなあと。だってこんなにジャンルの違う人達が混ざり合ってるわけですよ。あなたたちにしっかりと届くように全力で歌います」(Vo./Gt.石原慎也)と、ラストは「グッバイ」で〆。前回出演時よりも一回りも二回りも成長した姿を見せつけた。

 〈LEFT STAGE〉のトリを務めるのは、リハーサルからフロアを沸かせていたパノラマパナマタウン。本編が始まると、「ずっとマイペース」「HEAT ADDICTION~灼熱中毒~」といった新曲や、ライブ定番曲「世界最後になる歌は」を休む間もなく投下。ステージの端から端までを所狭しと動き回る岩渕想太(Vo./Gt.)と、それを支えつつも時折破天荒なフレーズを織り交ぜるプレイヤー陣の熱気が、オーディエンスの心をがっつり捉えていく。イベントタイトル【MASHROOM】にちなみ、岩渕が“好きなきのこランキング”を発表→そのままフリースタイルに突入→コール&レスポンスを経て後半戦では、「マジカルケミカル」「フカンショウ」のキラーチューン2連発でこの日一番の熱さを生み出した。そしてラストは、特大級の人間賛歌「めちゃめちゃ生きてる」で転がるようにフィニッシュ。見る人すべてを鼓舞する熱いライブステージを、次はメインステージで見たい。

 【MASHROOM 2019】大トリを任されたのは、来年2月に初の横浜アリーナ公演を控えるフレデリック。オープニング・ナンバー「飄々とエモーション」では巨大なシンガロングを、続く「シンセンス」ではフロアが揺れるほどのバウンスを巻き起こし、序盤からワンマンライブさながらの盛り上がりを見せる。MCでは、他の出演バンドが全員オーディションでグランプリを獲得したなか、自分達だけが特別賞だったことを語り、「音楽は戦うもんじゃない。楽しむもんやからね。だからこそ俺らは、楽しい背中を見せていけるようなバンドになろうと思ってずっとやってきました。俺らの10年間の背中を見て下さい」(Vo./Gt.三原健司)と挨拶。その後披露された「NEON PICNIC」「イマジネーション」「オンリーワンダー」、そしてこの日が初披露となる新曲「VISION」のタイプの異なる4曲の流れからは、音楽の楽しさを音楽そのもので届けようとする活き活きした気迫が伝わってきた。

 毎年恒例のアンコールパートは、今回からトリのアーティストがプロデュースすることに。今回は、フレデリックがアコースティック・セット(FAB!!)で登場し、これからの〈MASH A&R〉を担うバンドのボーカリストとコラボレーションする。一番手には、Saucy Dog・石原が登場し、フレデリックサイド、石原サイドの希望が合致したという「ナイトステップ」を快唱。続くパノラマパナマタウン・岩渕は、レゲエアレンジの「かなしいうれしい」にオリジナルのリリックを乗せラップ調に。最後はLAMP IN TERREN・松本大が、本人経っての希望だという「ほねのふね」を披露。それぞれの持ち味が最大限に生かされたコラボレーションで、会場はまたとない大盛況を見せた。

 そして、6時間に及ぶイベントのフィナーレを飾るのは、おそらくこの場にいるほとんどの人が歌えるであろうアンセム「オドループ」。「最後にここにいる全員で歌ったらどうなるのかなって思ってるんです。歌える曲一曲あるやろ?」と健司の問いかけから出演者全員がステージに上がり、ステージもフロアも大合唱。歌ったり踊ったりダイブしたりと、その光景は一体感というよりむしろ”混沌”といった様子。しかし、このカオス感こそが〈MASH A&R〉を唯一無二のロック・コレクティブたらしめる所以なのかもしれない。

 そんな彼らが日本のロックシーンをますますかき回していくのだろうと同時に、音楽シーン全体を賑わす存在になるのもそう遠くないのかも、と期待をしたくなるような一日だった。

Photo:ハタサトシ(Saucy Dog/フレデリック)/Masanori Fujikawa(パノラマパナマタウン/アンコールセッション)
Text:Mika Fuchii


◎公演情報
【MASHROOM 2019】
2019年8月14日(水)
東京・新木場STUDIO COAST

≪後半セットリスト≫
■Saucy Dog
1. 真昼の月
2. ナイトクロージング
3. バンドワゴンに乗って
4. 雀ノ欠伸
5. コンタクトケース
6. いつか
7. グッバイ

■パノラマパナマタウン
1. ずっとマイペース
2. 世界最後になる唄は
3. HEAT ADDICTION~灼熱中毒~
4. 月の裏側
5. ラプチャー
6. マジカルケミカル
7. フカンショウ
8. めちゃめちゃ生きてる

■フレデリック
1. 飄々とエモーション
2. シンセンス
3. KITAKU BEATS
4. NEON PICNIC
5. イマジネーション
6. オンリーワンダー
7. VISION

En.1. ナイトステップ(w/Saucy Dog石原)(FAB!!)
En.2. かなしいうれしい(w/パノラマパナマタウン岩渕)(FAB!!)
En.3. ほねのふね(w/LAMP IN TERREN松本)(FAB!!)


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