『8月21日はなんの日?』シンセサイザーの生みの親、ロバート・モーグ博士の命日
『8月21日はなんの日?』シンセサイザーの生みの親、ロバート・モーグ博士の命日

 8月21日はモーグ・シンセサイザーの開発者として知られるロバート・モーグ博士の命日。

 ロバート・モーグは1934年5月23日、アメリカ・ニューヨーク生まれ。電子工学博士として1950年代からテルミンなど電子楽器の製作に携わり、1964年に初めてモーグ・シンセサイザーを発表したことで音楽界に革命を巻き起こした。1968年にウェンディ(ウォルター)・カルロスがモーグ・シンセサイザーを使ってバッハ作品を演奏した『スイッチト・オン・バッハ』を発表し、ヒットさせて以降、急速に音楽界に浸透していったシンセサイザー。ロック界においてはビートルズが『アビイ・ロード』(1969年)のレコーディングに起用したことで注目を集め、その後、エマーソン・レイク&パーマーのキーボーディスト、キース・エマーソンの登場によってその存在が一気にシーンに定着した。また、日本では冨田勲がいち早くシンセサイザーに可能性を見い出し、『月の光』(1974年)、『惑星』(1976年)などの世界的ヒット作を生み出したことで知られている。

 ロバート・モーグは博士は2005年8月21日に脳腫瘍により71歳でこの世を去っている。