映画以上のヒットになるか?! RADWIMPSの勢いを検証【Chart insight of insight】 〈Billboard JAPAN〉|AERA dot. (アエラドット)

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映画以上のヒットになるか?! RADWIMPSの勢いを検証【Chart insight of insight】

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映画以上のヒットになるか?! RADWIMPSの勢いを検証【Chart insight of insight】

映画以上のヒットになるか?! RADWIMPSの勢いを検証【Chart insight of insight】


 この夏いちばんの話題作となった新海誠監督のアニメ映画『天気の子』。7月19日に公開され、観客動員数もダントツの1位を獲得。まさに大ヒット中であるが、音楽を担当したRADWIMPSも負けてはいない。映画公開日にリリースされたサウンドトラック・アルバムは、7/29付と8/5付の2週連続で1位を獲得。今週も3位に踏みとどまっている。

 今回はフィジカルでのシングルカットはされていないが、「愛にできることはまだあるかい」が主題歌として扱われており、すでにチャートを席巻中。7/29付で4位で登場し、今週は5位と、4週連続トップ5に君臨している(【表1】)。チャートの構成要素を見ると、圧倒的に強いのがダウンロードで、4週連続1位。また、すでに2000万回の視聴数に届きそうなYouTubeにおけるミュージック・ビデオの閲覧数も追い風となり、こちらも今週は2位となっている。他にも、ラジオでのオンエア回数が6位と健闘中。ツイッターのつぶやき数は少し下がって31位だが、逆にカラオケの指数がじわじわと上がってきているので、まだまだ期待はできる。

 一方、この曲の不利な点は、ストリーミングがないこと。近年の音楽の聴かれ方において、グレーユーザーにアピールするにはサブスクリプションは非常に重要だ。とはいえ、RADWIMPSは映画『君の名は。』の主題歌「前前前世」でも同様の条件でロングセールスを記録している(【表2】)。しかも初動に関していえば、「愛にできることはまだあるかい」の方が安定しており、今後のプロモーション展開次第では「前前前世」を超えるヒットも期待できるだろう。映画の動員も衰えることがないということは、しばらくは上位にとどまることは間違いない。あとは映画公開終了後に、どこまで映画と離れて独り歩きできるのかがポイントだ。ひとつ言えるのは、それができるポテンシャルのある楽曲だいうこと。しばらく注目しておきたい一曲である。Text:栗本斉


栗本斉:旅&音楽ライター、選曲家。レコード会社勤務の傍ら、音楽ライターやDJとして活動を開始。退社後、2年間中南米を放浪し、現地の音楽を浴びる。その後フリーランスとして活動した後、2008年から2013年までビルボードライブのブッキングマネージャーに就任。フリーランスに戻り、雑誌やライナーノーツなどの執筆や音楽評論、ラジオやストリーミングサービスにおける構成選曲などを行っている。


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