リンキン・パークの歌詞を引用し、見知らぬ男性の自殺を思い留めさせた女性が話題に
リンキン・パークの歌詞を引用し、見知らぬ男性の自殺を思い留めさせた女性が話題に

 米フロリダ州在住の女性Cristina Settanni(クリスティーナ・セッターニ)が、リンキン・パークの歌詞を引用し、ある男性の自殺を思い留めさせていたことが、同州のオレンジ・カウンティ保安官事務所が公開した映像によって分かった。

 オーランドの州道408号線を使い、通勤しているセッターニは、高速道路に架かる橋に男性が座っているのを発見し、「一度は通りすぎたものの、彼に気づいていた」と説明。男性の横を通り過ぎる際、「停車しようとは思わなかったけれど、バックミラーで彼の姿を見た時、きっと停車するべきだ。他にそうしている人が誰もいなかったら、特に」と停まった理由を明かしている。

 彼女は「縁に立ち、それが唯一の選択だと考える気持ちが理解できる」と続け、「彼には、自分を気にかけて停まり、今日はそんなことをしなくてもいいと言ってくれる誰かが必要だった」と話している。

 セッターニは、リンキン・パークによる「One More Light」の「Who cares if one more light goes out(もう一つ命が消えたって誰が気にする) / Well I do(私は気にする)」という歌詞を引用しながら、最終的には男性を思い留めさせることができたそうで、男性は通報をうけて到着した地元の保安官によって橋の縁から無事に引き離された。

 リンキン・パークのフロントマン、チェスター・ベニントンは、2017年7月に自殺で亡くなっている。