コブクロが結成20周年記念ツアー国内ファイナル開催、京セラドームで9万人動員
コブクロが結成20周年記念ツアー国内ファイナル開催、京セラドームで9万人動員

 コブクロの全国ツアー【KOBUKURO 20TH ANNIVERSARY TOUR 2019“ATB” SUPPORTED BY バイトル】の国内ファイナル公演が、7月20日、21日に京セラドーム大阪で行なわれた。

 全国15都市32公演で開催され、約28万人を動員した同ツアー。3月20日の長野公演から約4か月間で全国を巡り、京セラドーム大阪では2日間で約9万人が集結した。

 開演時間の午後4時過ぎ、会場モニターには、1998年5月の2人の出会いから、結成のきっかけとなった楽曲「桜」の制作、コブクロ結成までの当時の風景を表現したサンドアートが映し出され、2人が登場すると集まったファン4万5千人の大歓声の中、2曲目に「桜」を披露した。ここから、年々徐々にバンド編成を増やし20年で変化してきたコブクロサウンドをツアーで表現するため、カホン、ピアノ、ギター、ベース、ドラム、ストリングスと、バンドメンバーを徐々に登場させ、楽曲も完成の年代順にコブクロの歴史を表現していった。

 「大阪・京セラドームファイナルへようこそ!」と小渕から掛け声がかかると、大歓声があがる。今ツアーは、昨年末リリースされた、コンプリートベストアルバム『ALL TIME BEST 1998-2018』を引っ提げ、2人の歴史を感じられる曲順と、「蕾」「赤い糸」「未来」といったヒット曲オンパレードのセットリスト。さらに数曲ずつセットリストを変更し、32公演中一度も同じセットリストは歌わないというこだわりようだった。「あの太陽が、この世界を照らし続けるように。」では、黒田の力強いパフォーマンスで、オーディエンスがくぎ付けになった。

 ステージから2人は、「20年の感謝の気持ちを伝えたい!」と、ファンに感謝の言葉を何度も伝える。「気がつけば20年間、毎日全力でやってきました。全力をぶつけることが生きている証。一瞬一瞬、どこか掛け違えてたら、黒田にも皆さんにも会っていない。気づけば太くまっすぐな道を歩いてきました。これだけの出会いにつつまれ、これから先もみんなとのたくさんの出会いがあると信じています」と、10周年の記念ソングでもあった「時の足音」を披露。

 また「何よりも伝えたいこと。コブクロ無事、20周年を迎えることができました。ありがとう。コブクロの音楽を愛してくれてありがとう。大切にしてくれてありがとう。聴き続けてくれてありがとう。歌ってくれてありがとう。僕がいいなぁと思って路上で聴いてびっくりした声をみんな受け止めてくれて、自分のものにしてくれて、他のどんなアーティストよりも愛してくれて本当にありがとう。こんな思いの20年目、ステージに立てること、本当に嬉しいです。2人でやっていたら1年目でやめていたかもしれない。もう無理だねって言って音楽難しいねって言ってやめていたかもしれない。でも、1年目にも2年目にも5年目にも10年目にも目の前にお客さんがいてくれました。僕らの鏡のように似た者同士が集まっていてくれました。だから続けてこれたし、何より嬉しいのは、20年目に45,365人のみんなに囲まれて、20年目を迎えられましたよって言える、今日がみんなからもらったプレゼントだと思ってます。どうもありがとう。その気持ちに応えれるように、その気持ちが誇らしく思えるように、次からもどんどんどんどん、みんなをびっくりさせられるような歌を書いていくだけのエネルギーを、この20周年、僕も黒田もいっぱいもらいました!」と涙声で気持ちを伝えた。

 そして「これからも20年間歌い続けるから!」と、20周年記念ソング「晴々」を披露した。

 さらに、今年2月にコラボレーション楽曲を発表したHONEST BOYZが2日連続で登場。コラボレーション楽曲「SAKURA feat. KOBUKURO」をパフォーマンスした。

 約3時間のステージに大きな拍手が絶えず起こり、「大阪から生まれて20年、本当にありがとうございます! これからも頑張ります! 宜しくお願いします!」とコメント。ストリート時代から歌ってきた「ココロの羽」、「ANSWER」を熱唱した。