ジャネール・モネイ、トランプ米大統領の人種差別発言に怒りのツイート「大統領としての精神的能力に欠けている」
ジャネール・モネイ、トランプ米大統領の人種差別発言に怒りのツイート「大統領としての精神的能力に欠けている」

 現地時間2019年7月14日の早朝、トランプ米大統領が民主党の非白人の女性下院議員に対し、“もといた国へ帰り、完全に壊れて犯罪まみれの地元を直す手助けをすれば”などと人種差別的なツイートをした問題について、ジャネール・モネイが怒りをあらわにし、弾劾を求める内容のツイートなどを投稿した。

 これまでも女性や人種的マイノリティー、LGBTQコミュニティーを支持する立場を、歌詞やライブ、そしてインタビューなどで明確にしてきた彼女は、まず怒りの矛先をペロシ下院議長に向けた。議長はトランプ大統領の発言をTwitterで批判したが、モネイはそのツイートの事務的な論調が不満だったようで、「このバカレイシストがホワイトハウスのウェスト・ウィングで誰かを殺して、それをTwitterで生配信したって、あんたたち(民主党議員)は“彼は殺人を犯すことで、自身の分断のメッセージを再確認している。我々は協力して何とかかんとかを”とか言うんだろうって私は確信しまくってる」と綴り、「弾劾を求めなさいよ、ペロシ議長。もう先延ばしにするはやめろ」と抗議している。

 また、トランプ大統領と親しいフォックス・ニュースのヘラルド・リヴェラが、“友人”の発言が“悲しい”とツイートし、「(政治)問題に専念して、外国人嫌悪的で人種差別的とまで受け取れる言葉を避けよう」などと呼びかけた投稿をモネイは“STFU(黙れ)”と一蹴し、「あんたは実際はイネイブラー(身近な人が悪癖や犯罪に染まるのを黙認する人)だし、いい友人なんかじゃない。友達は友達に嘘をつかない。そうじゃないってわかってるくせに“君はもっとまともなはずだ”なんて言うのやめなさいよ。あいつはずっと外国人嫌悪的で人種差別的だ。そしてあいつは大統領としての精神的能力に欠けている」と中指を立てた手の絵文字付きで引用リツイートした。

 彼女はさらに、「共和党は長い間、自分たちの計略を実行し、代わりに手を汚す歩兵を求めていた。だからあの党を占める人種差別主義者、性差別主義者、白人至上主義者などが弾劾に踏み切らないんだ。#RacistInChief(トランプ大統領)もまた歩兵の一人だ」と、複数の中指の絵文字を添えてツイートしている。そして最後に、「弾劾を求めて、あいつを選挙で落とす。それがツイート(の趣旨)だ#RacistPresident」と投稿している。