不仲のサム・スミスとトム・ヨーク、ビリー・アイリッシュのライブで目撃される
不仲のサム・スミスとトム・ヨーク、ビリー・アイリッシュのライブで目撃される

 お互いのことをあまり快く思っていないことで知られるサム・スミスとレディオヘッドのトム・ヨークが、ビリー・アイリッシュの英ロンドン公演の客席で目撃された。

 目ざといファンが撮影した動画では、スタンドの近い位置でライブを楽しんでいる二人の姿が見て取れる。ビリーの「ユー・シュッド・シー・ミー・イン・ア・クラウン」のパフォーマンス中に、ビール片手に笑顔で踊っているサムと、その数列前で着席したまま楽しそうに頭を左右に振っているトムの姿が捉えられている。

 サム・スミスとトム・ヨークは、共に英国人でビリー・アイリッシュが好きということくらいしか共通点がないようで、以前から冷ややかな関係が続いている。サムは2016年に、映画『007 スペクター』で採用されなかったレディオヘッドの曲について聞かれたところ、トム・ヨークが誰だか知らないようなリアクションをした上で、「曲は聴いたことない。“スペクター”のテーマ曲をやったのは僕だから」と嫌味を言ったことが話題になった。サムの楽曲「ライティングス・オン・ザ・ウォール」は英国で大ヒットを記録し、【アカデミー賞】と【ゴールデン・グローブ賞】でそれぞれ<歌曲賞>を受賞した。

 一方で、トムも英紙タイムズとの最新インタビューでやんわりとやり返している。彼は、ビリーのライブは“素晴らしい瞬間だった”と振り返りつつも、当時の状況について、「俺らが座ったらさ、あいつ、なんて名前だっけ、なんか俺らがやらなかったボンド映画をやったやつだよ。そうそう。あいつが俺らの後ろに立ちやがって。俺は娘とその友人たちと自分の彼女と座ってたのに、突然みんなが“サム!”って叫ぶもんだから、俺は“あーもうっ”って感じでさ」と語っている。

 2019年6月末にニュー・ソロ・アルバム『ANIMA』をリリースしたばかりの彼は、ビリー・アイリッシュについて、「彼女は我が道を行ってるね。誰にも指図されていない」と大絶賛している。