【米ビルボード・アルバム・チャート】ザ・ラカンターズ自身初の首位、リル・ナズ・Xは2位デビュー

2019/07/01 18:15

【米ビルボード・アルバム・チャート】ザ・ラカンターズ自身初の首位、リル・ナズ・Xは2位デビュー
【米ビルボード・アルバム・チャート】ザ・ラカンターズ自身初の首位、リル・ナズ・Xは2位デビュー


 オルタナティヴ・ロック・バンド、ザ・ラカンターズの新作『ヘルプ・アス・ストレンジャー』が初登場1位を記録した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
 本作は、2008年リリースの前作『コンソーラーズ・オブ・ザ・ロンリー』から約11年ぶりにリリースされた、通算3作目のスタジオ・アルバム。その前作と、2006年の1stアルバム『ブロークン・ボーイ・ソルジャーズ』はいずれも最高位が7位だったため、全米での1位獲得は本作が初の快挙となる。なお、メンバーのジャック・ホワイトは、これまで発表した3枚のオリジナル・ソロ・アルバムを全て首位に送り込んでいる。
 『ヘルプ・アス・ストレンジャー』の初動ユニットは88,000で、そのうち売上枚数が84,000枚、ストリーミングによるユニット数はわずか4,000だった。セールスが高かった理由としては、ライブ・チケットの交換特典と、LP盤(レコード)の売れ行きが良かったことが挙げられる。84,000枚のうち、およそ25,000枚分がLPの売上で、1991年にニールセンが集計を開始して以降、6番目に高いLP盤の初動セールスを記録した。
 なお、LPの初動セールスが最も大きかったのが、40,000枚を記録したジャック・ホワイトの2ndアルバム『ラザレット』(2014年)で、続いて34,000枚を記録したパール・ジャムの『バイタロジー』(1994年)、アデルの『25』(2015年 / 31,000枚)、ジャック・ホワイトの『ボーディング・ハウス・リーチ』(2018年 / 27,000枚)、パニック!アット・ザ・ディスコの『プレイ・フォー・ザ・ウィキッド』(2018年 / 26,000枚)が上位5作。ジャック・ホワイト関連のアルバムは、LP盤のセールスが高いという傾向にある。
 本作からは、「Sunday Driver」(31位)、「Now That You're Gone」(19位)、「Help Me Stranger」(15位)の3曲が、アダルト・オルタナティブ・ソング・エアプレイでランクインし、アルバムのヒットに繋げた。また、アルバムの発売直前にはレコード店でのライブ・パフォーマンスや、『ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア』でのパフォーマンスなど、いくつかのプロモーション活動も行っている。
 2位に初登場したのは、「オールド・タウン・ロード」が大ヒット中の新人ラッパー、リル・ナズ・X初のEP盤『7』。昨年7月にミックステープ『Nasarati』を発表しているが、メジャー・レーベルからリリースされた作品としては初のアルバムで、これが実質上のデビュー作ということになる。
 初動ユニットは77,000で、そのうちアルバムの実売がわずか4,000枚と、ユニット数のほとんどがストリーミングによるものだった。週間視聴回数は9,440万回で、ストリーミング・チャートでは初登場1位を記録している。8曲という少ない曲数にもかかわらず、この視聴回数は「オールド・タウン・ロード」の反響と彼の人気を物語る。アルバムはパッケージ販売されておらず、セールスはいずれもダウンロードによるものだった。
 「オールド・タウン・ロード」は、前週(6月29日付) で通算12週のNo.1をマークし、ニールセン・ミュージックの上半期最もヒットした曲として1位にランクインした。本作には、カントリー歌手のビリー・レイ・サイラスをフィーチャーしたリミックスと、オリジナル・バージョンの2曲が収録されている。2ndシングルとして発表した「Panini」も、今週の米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で上位にデビューするだろう。
 リゾの『コズ・アイ・ラヴ・ユー』は、前週の9位から6位にランクアップし、5月4日付で初登場した7位を上回る自己最高位を更新した。セールスが伸びた理由としては、 iTunesストアでの値下げ効果が挙げられる。ストリーミングの上昇は、本作からのシングル「トゥルース・ハーツ」が前週のチャートで14位まで上昇し、TOP10入り目前のヒットを記録しているため。6月24日に開催された【BET Awards 2019】では、この曲をパフォーマンスしていて、次週もアワード効果でランクアップする可能性が高い。
 今週7位にデビューしたのは、グッチ・メインの新作『Delusions of Grandeur』。昨年12月に発表した『Evil Genius』からわずか半年でのリリースとなった、通算14作目のスタジオ・アルバムで、TOP10入りは6作目となる。R&Bチャート、ラップ・チャートでは、9thアルバム『Everybody Looking』(2016年)や、11thアルバム『Mr. Davis』(2017年)が首位を記録しているが、同チャートでの1位獲得は未だ果たしていない。週間ユニットは32,000で、そのうちアルバムのセールスが3,000枚、29,000ユニットはストリーミングによるものだった。

Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは、7月5日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『ヘルプ・アス・ストレンジャー』ザ・ラカンターズ
2位『7』リル・ナズ・X
3位『ホエン・ウィー・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥー・ウィー・ゴー?』ビリー・アイリッシュ
4位『ハピネス・ビギンズ』ジョナス・ブラザーズ
5位『フリー・スピリット』カリード
6位『コズ・アイ・ラヴ・ユー』リゾ
7位『Delusions of Grandeur』グッチ・メイン
8位『ベイビー・オン・ベイビー』ダ・ベイビー
9位『thank u, next』アリアナ・グランデ
10位『ダイ・ア・レジェンド』ポロ・G

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