【ニールセン・ミュージック2019年上半期チャート】アリアナ・グランデが155万ユニットでアルバム部門を制す
【ニールセン・ミュージック2019年上半期チャート】アリアナ・グランデが155万ユニットでアルバム部門を制す

 ニールセン・ミュージックの2019年上半期チャートが発表され、アリアナ・グランデの『thank u, next』、レディー・ガガ&ブラッドリー・クーパー『アリー/スター誕生 サウンドトラック』、クイーンが、アルバム部門のそれぞれの項目でトップを走っている。

 まず、2019年1月4日から6月20日にかけて全米で最も売れたアルバムはアリアナ・グランデの『thank u, next』で、期間中に155万ユニットを売り上げた。アルバム・ユニットは、フィジカル・セールス数に、トラックごとのダウンロード/ストリーミング再生のアルバム相当数が合算される。1ユニットはフィジカル1枚、デジタルで10曲ダウンロード、または有料ストリーミング1,250回/広告支援3,750回に相当する。ラジオやデジタル・ラジオのエアプレイはカウントされていない。

 『thank u, next』はアリアナにとって、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”1位を獲得した4作品目で、初週に36万ユニットを売り上げて2019年2月23日付チャートで首位発進した。今年の週間アルバム販売数として現時点で2番目に多い数字だ。

 ビリー・アイリッシュの『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?』が130万ユニットで上半期2位、カリードの『フリー・スピリット』が92.9万ユニットで3位となっている。TOP10には映画サントラも2作チャート・インしている:前出の『アリー/スター誕生 サウンドトラック』(88.9万ユニット/4位)と、クイーンの『ボヘミアン・ラプソディー(オリジナル・サウンドトラック)』(70.5万ユニット/8位)だ。

 2018年の同時期(2017年12月29日~2018年6月28日)と比較すると、アルバム相当ユニットの売上総数は2億7,000万ユニットから3億520万ユニットになり、全体的に12.7%増加した。この数字に動画再生数を加えると2019年は3億5,160万ユニットになり、1年前と比較して15.7%の増加だった(2018年は3億400万ユニット。2018年6月29日よりオーディオ/ビデオ・ストリーミングのアルバム相当数が変更されたため、2018年の数字は適切な比較のために新しい割合で再計算している。動画再生は3,750回が1アルバム・ユニット)。

 フィジカル・セールスでは、『アリー/スター誕生 サウンドトラック』が40.4万枚でトップ、次いでジョナス・ブラザーズ『ハピネス・ビギンズ』が37.4万枚で2位、『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?』が34.3万枚で3位と続いている。

 ストリーミングを除いたセールス(CD、アナログ盤、カセットほか、デジタル・ダウンロード含む)の販売総数は5,164万ユニットで、前年から18.8%減少した。2018年上半期は6,358万ユニットだった。

 ストリーミングを除いた全体のアルバム・セールスが減少する中、アナログ盤は9.6%増加している(700万枚から772万枚)。2019年のアナログ盤トップ・セールスは6.1万枚売り上げた『ボヘミアン・ラプソディー(オリジナル・サウンドトラック)』で、クイーンは『グレイテスト・ヒッツ』が4.9万枚で2位を獲得し、この項目でワンツーフィニッシュを達成している。また、2019年上半期に最もアナログ盤が売れたのもクイーンで、過去カタログ全体で15.4万枚売り上げている。アーティスト別では、ザ・ビートルズが12.8万枚で2位、ピンク・フロイドが8.5万枚で3位となっている。

 ベテラン勢が幅を効かせるアナログ盤のランキングで健闘したのが新人のビリー・アイリッシュで、『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?』が4.7万枚で4位、2017年の『ドント・スマイル・アット・ミー』が2.8万枚で10位に入っている。

◎ニールセン・ミュージック2019年上半期チャート(アルバム部門)
<2019年上半期アルバムTOP10>
1.『thank u, next』アリアナ・グランデ(1,552,800)
2.『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?』 ビリー・アイリッシュ(1,304,000)
3.『フリー・スピリット』カリード(929,000)
4.『アリー/スター誕生 サウンドトラック』レディー・ガガ&ブラッドリー・クーパー (889,000)
5.『Hoodie SZN』A Boogie Wit Da Hoodie (810,000)
6.『ビアボングス&ベントレーズ』ポスト・マローン(756,000)
7.『スコーピオン』ドレイク(718,000)
8.『ボヘミアン・ラプソディー(オリジナル・サウンドトラック)』クイーン (705,000)
9.『デス・レース・フォー・ラヴ』ジュース・ワールド(675,000)
10.『ハピネス・ビギンズ』ジョナス・ブラザーズ(663,000)

<2019年上半期アルバム・セールスTOP10>
1.『アリー/スター誕生 サウンドトラック』レディー・ガガ&ブラッドリー・クーパー (404,000)
2.『ハピネス・ビギンズ』ジョナス・ブラザーズ(374,000)
3.『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?』 ビリー・アイリッシュ(343,000)
4.『Map of the Soul: Persona』BTS (343,000)
5.『DNA』バックストリート・ボーイズ(299,000)
6.『ボヘミアン・ラプソディー(オリジナル・サウンドトラック)』クイーン (253,000)
7.『thank u, next』アリアナ・グランデ (228,000)
8.『グレイテスト・ショーマン オリジナル・サウンドトラック』 (181,000)
9.『Hurts 2B Human』ピンク(158,000)
10.『Look Up Child』ローレン・デイグル(154,000)

<2019年上半期アナログ・アルバムTOP10>
1.『ボヘミアン・ラプソディー(オリジナル・サウンドトラック)』クイーン(61,000)
2.『グレイテスト・ヒッツ』クイーン(49,000)
3.『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?』 ビリー・アイリッシュ(47,000)
4.『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー オーサム・ミックス vol.1』(33,000)
5.『アビイ・ロード』ザ・ビートルズ(33,000)
6.『狂気/The Dark Side of the Moon』ピンク・フロイド(32,000)
7.『レジェンド』ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ (30,000)
8.『噂』フリートウッド・マック (29,000)
9.『スリラー』マイケル・ジャクソン(29,000)
10.『ドント・スマイル・アット・ミー』ビリー・アイリッシュ(28,000)