米ビルボード、ソングライター&プロデューサー・チャートの発表開始 B・アイリッシュの兄フィニアスが両チャート制覇
米ビルボード、ソングライター&プロデューサー・チャートの発表開始 B・アイリッシュの兄フィニアスが両チャート制覇

 米ビルボードが2019年6月15日付チャートから、ソングライターとプロデューサーのウィークリー・ランキングを開始した。ストリーミング/ラジオ/セールスのデータを集計した総合ソング・チャート“Hot 100”や、ほかに“Hot”の名が付くジャンル別ソング・チャートにおける動きを基に、ポイントの合計でランク付けする新たなチャートだ。

 記念すべき第1回目のHot100ソングライター・チャートとプロデューサー・チャートで同時に首位を獲得したのはフィニアス・オコネル(Finneas O’Connell)だ。聞き覚えのない名前かもしれないが、今をときめくビリー・アイリッシュの兄と言えばピンとくる人も多いだろう。若干21歳の彼は、現在Hot 100に4曲チャート・インしている妹の大ヒット曲を一人でプロデュースしている上に、作詞作曲も単独または妹と共同で手がけている。

 曲別に見ていくと、現時点で「バッド・ガイ」(共同作詞作曲)が2位につけており、「ホエン・ザ・パーティーズ・オーヴァー」(単独)が44位、「ベリー・ア・フレンド」(共作)が53位、「オーシャン・アイズ」(単独)が86位となっている。また、オコネルはビリーのデビュー・アルバム『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?』を一人でプロデュースしており、同作は米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で3週1位を獲得し、現在も2位につけている。

 オコネル自身もフィニアス名義で音楽活動をしているほか、妹の作品以外ではレベッカ・ブラックやThe Knocks(ザ・ノックス)などの楽曲を手がけたことがある。

 ソングライター・チャートの2位はJ.コールで、ヤング・サグとトラヴィス・スコットと書いた「The London」(Hot 100で17位)と、単独で書いた「Middle Child」(25位)がその理由だ。3位はビリー・アイリッシュ、4位がルイス・ベル、そして5位にはリル・ナズ・Xの「Old Town Road」の共作者としてクレジットされているアッティカス・ロス、ビリー・レイ・サイラス、Jozzy、リル・ナズ・X、トレント・レズナーが同時にチャート・インしている(「Old Town Road」は今週10週目の首位を獲得)。10位にはカリードが入った。

 一方、プロデューサー・チャートの2位はルイス・ベルで、ジョナス・ブラザーズの「サッカー」(Hot 100で5位)、ポスト・マローンの「Wow.」(6位)、マローンとスウェイ・リーの「サンフラワー」(7位)、ホールジーの「ウィズアウト・ミー」(12位)、ファイヴ・セカンズ・オブ・サマーの「イージアー/Easier」(63位)のプロデュースを手がけていることが理由だ。3位がガイ&ハワード・ローレンス兄弟からなるプロデューサー・チームのディスクロージャー、4位が「Old Town Road」のロス、レズナー、YoungKio、7位がフランク・デュークス、8位がスコット・ヘンドリックス、9位がダン・ハフ(Dan Huff)、そして10位がT-Minusとなっている。

 ソングライターとプロデューサーのウィークリー・チャートは、総合ソング・チャートHot 100に基づいたもののほか、R&B/ヒップホップ、ラップ、R&B、カントリー、ロック、ダンス/エレクトロニック、ラテン、クリスチャン、ゴスペルのジャンル別ランキングも発表される。