<ライブレポート>フレンズのワンマンツアー【青春チャレンジツアー】がスタート、垣根のない魅力ですべての人を包み込む
<ライブレポート>フレンズのワンマンツアー【青春チャレンジツアー】がスタート、垣根のない魅力ですべての人を包み込む

 フレンズがメンバーの故郷をめぐるワンマンツアー【青春チャレンジツアー】が6月6日からスタートし、おかもとえみ(Vo)編【青春チャレンジツアー~えみそん、ブクロでアゲアゲ3本勝負~】が同日に池袋LIVE INN ROSAで行われた。
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 本公演は全部で3部行われた。さらに、3部とも異なるセットリスト(「iをyou」「楽しもう」「地球を越えても」のみ共通)であり、3部すべてのステージを通して、今までのフレンズのすべての楽曲を披露するという特殊な公演だった。

 本ライブレポートは、18時から始まった第2部のレポートである。会場に集まったオーディエンスは男女がほぼ同じ割合で、年齢層も幅広く、フレンズの楽曲が幅広い人たちの心に突き刺さっている事実が一目でわかる。公演が始まる前には、Hard-Fi「Hard To Beat」や、back number「光の街」、 レディオヘッド「My Iron Lung」、LUNA SEA「Desire」、KEN-U「DOKO」、Hi-STANDARD「Dear My Friend」と多種多様な楽曲が流れており、幅広いオーディエンス層も相まって、様々なものが入り混じった、理想的とも言える雰囲気であった。

 そのような雰囲気の中、フレンズがステージに登場。会場のオーディエンスは大きく手を振り、その後は手拍子でメンバーを迎えた。おかもとえみが「【青春チャレンジツアー】、始めます!」と言ってまず披露したのは、4月19日に配信リリースされ、テレビ東京系ドラマ24『きのう何食べた?』のエンディング曲になっている「iをyou」。おかもとえみの伸びやかな声が会場を包み込み、三浦太郎のギターソロでは会場に大きな拍手が沸き起こった。

 おかもとえみが今回の公演を「池袋事変」と題したMCをはさみ、「Wake Up BABY」で始まるメドレーをスタート。「シンデレラガール」「夜明けのメモリー」「tonight」などでは、心地よいグルーヴが会場を支配した。「元気 D.C.T~プロローグ~」では、“元気になるおまじない”をオーディエンスが大きな声で叫び、メドレーも後半へ。「fisherman」、そして6月26日にリリースされるニューシングル『楽しもう/iをyou』に収録される「おいでよ ラジオパーク~どっちかならYES!~」と続いた後、「塩と砂糖」へ。“いいね!”のところではオーディエンスがハンズアップしてジャンプし、そして“ダメ!”のところでは頭にバツのポーズを作ってジャンプし、会場の一体感を高め上げた。そしてメドレーの最後には「夜にダンス」を披露。会場は多幸感に包まれた。

 本編の最後は、映画『今日も嫌がらせ弁当』の主題歌であるニューシングル「楽しもう」を初披露。フレンズの楽曲の中ではバンドサウンド色が強いであろう本楽曲で、フレンズの新たな魅力がオーディエンスに伝わった。そしてアンコールに披露したのは「地球を越えても」。本公演は40分ほどの短いものであったが、フレンズの楽曲によって生まれた会場のエモーショナルな高揚感は最高潮となって公演は終了した。

 実は本公演では、メドレー最初の楽曲「Wake Up BABY」を披露する際にベースの長島涼平がチューニングを間違えており、一時演奏が中断するというハプニングがあった。しかしそんな中、ひろせひろせ(MC,Key)が「今日は長島を呼び捨てで呼んでいい」と煽ったり、おかもとえみが「チューニングしている間、手拍子しよ!」と、終始フレンドリーな雰囲気が流れていた。実際、本編終了後には、ステージ袖にはける長島に向かって何人かのオーディエンスが「長島!」と本当に呼び捨てで呼びかけ、会場には和やかな盛り上がりが生まれていたのである。フレンズの公演は、バンド名の通り、メンバーとオーディエンスが友達のような関係で出来上がっていた。その友達の輪は、性別・年齢を完全に無視して、今後さらに大きく広がっていくだろう。

 本公演の途中で、2019年11月から始まるワンマンツアー【シチュエーション・コメディー season4】が発表された。全部で6会場を廻るワンマンツアーのファイナルは、1月12日にLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で開催される。また、チケット先行予約はすでにスタートしている。

Photo by Ray Otabe
Text by Akihiro Ota

◎公演情報
【青春チャレンジツアー~えみそん、ブクロでアゲアゲ3本勝負~】
2019年6月6日(木)
東京・池袋LIVE INN ROSA
<セットリスト(2部)>
1.iをyou
2.Wake Up BABY
3.シンデレラガール
4.咲かないで
5.夜明けのメモリー
6.TITLE ROLE
7.tonight
8.またねFOREVER
9.元気 D.C.T~プロローグ~
10.fisherman
11.おいでよ ラジオパーク~どっちかならYES!~
12.塩と砂糖
13.夜にダンス
14.楽しもう
-Encore-
15.地球を越えても

◎ツアー情報
【シチュエーション・コメディー season4】
2019年11月1日(金) 福岡・DRUM LOGOS
2019年11月13日(水) 仙台・Rensa
2019年11月24日(日) 大阪・サンケイホールブリーゼ
2019年11月28日(木) 札幌・ペニーレーン24
2019年12月8日(日) 名古屋・名古屋市公会堂
2020年1月12日(日) 東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)