【ビルボード 2019年上半期Hot Animation】三浦大知「Blizzard」が首位獲得 『バンドリ!』『ヒプマイ』に注目
【ビルボード 2019年上半期Hot Animation】三浦大知「Blizzard」が首位獲得 『バンドリ!』『ヒプマイ』に注目

 2019年上半期“Hot Animation”は、映画『ドラゴンボール超 ブロリー』主題歌の三浦大知「Blizzard」が首位に輝いた。

 「Blizzard」は、2018年11月9日にダウンロードとストリーミングの先行配信がスタートし、初登場9位をマーク。その後、MV解禁日と映画の公開日が集計期間に含まれた12月24日付チャートでは3位にジャンプアップし、CDリリース週である12月31日付チャートでは、初の1位を獲得した。年明け以降もストリーミング、Twitter、動画再生回数を中心にポイントを積み上げ、21週連続トップ10入り。上半期チャートでも2位以下に9,000ポイント近く差をつけての首位獲得となった。

 映画『映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~』主題歌のあいみょん「ハルノヒ」は、集計期間後半のリリースながらも、ラジオ1位、ダウンロード、ストリーミング、ルックアップでそれぞれ2位を獲得し、総合2位に。ロングヒットを続けるDAOKO × 米津玄師「打上花火」は、リリースから1年半以上経った2019年上半期チャートでも、トップ3をキープ。2018年の年間チャートに引き続き、ストリーミングと動画再生回数で2冠を達成したほか、2019年度から導入されたカラオケ指標でも3位を獲得するなど、コンスタントなポイント獲得が今回の順位に反映された。

 トップ10には入らなかったものの、この上半期で飛躍を遂げたのが『BanG Dream!』シリーズだ。2018年の年間チャートでも、トップ100に4タイトルを送り込んでいた『バンドリ!』だが、2019年上半期チャートでは、その3倍となる12タイトルがチャートインを果たした。アニメ、ゲーム、声優によるライブなど、様々なメディアミックス展開の影響か、他の人気シリーズと比べてTwitter指標の割合がやや高い傾向にある『バンドリ!』。特にこの半年は、アニメ2期の放送や大規模会場でのライブなど大きな話題が続き、それらがチャート躍進を後押ししたことが窺える。

 また、ストリーミングがポイントを牽引し、存在感を増しつつある『ヒプノシスマイク』シリーズにも注目したい。上半期チャートのトップ100にチャートインした楽曲のなかで、ストリーミングのポイントが加算されている楽曲は25曲。JAPAN HOT100が72曲であることと比べると、Hot Animationは比較的ストリーミングのシェアが低いチャートと言える。理由としては、主要ストリーミングサービスに解禁していない楽曲が多いこと、解禁がパッケージのリリースと時差があり、チャート上位に入るほど話題になりにくいことなどが考えられる。そんな中『ヒプノシスマイク』は、CDやダウンロードのリリースと同時にストリーミングも全解禁。楽曲へのアクセスを良くすることで、パッケージを購入するファン以外のライト層の興味を取りこぼさなかったことが、チャート躍進に繋がったと考えられる。今回の上半期チャートのトップ3がストリーミング指標のトップ3と同じ顔ぶれということからも、今後ストリーミングがアニメチャートでもますます重要な要素となることは明らかだろう。

【2019年上半期Hot Animation】
1位「Blizzard」三浦大知
2位「ハルノヒ」あいみょん
3位「打上花火」DAOKO × 米津玄師
4位「I beg you」Aimer(エメ)
5位「ピースサイン」米津玄師
6位「THE GIFT」平井大
7位「Touch off」UVERworld
8位「BLUE SAPPHIRE」HIROOMI TOSAKA
9位「ADAMAS」LiSA
10位「僕らの走ってきた道は…」Aqours
11位「紅蓮華」LiSA
12位「逃走迷走メビウスループ」松浦果南(諏訪ななか),黒澤ダイヤ(小宮有紗),小原鞠莉(鈴木愛奈)
13位「ラブ・ドラマティック feat.伊原六花」鈴木雅之
14位「Get Wild」TM NETWORK
15位「Believe again」Saint Snow
16位「RESISTER」ASCA
17位「ハーモニクス」D/Zeal
18位「Super Powers」V6
19位「orion」米津玄師
20位「有超天シューター」祭nine.